01/25の日記

22:03
我慢 明日の幸せつくる
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子どもたち、このところ、学校や家庭で、君たち子どもたちに、無理をさせないことが、当たり前のようになっています。君たちの好きなように、好きなことをやらせることが、いいことのようになっています。学校で、仲間との関係や勉強につまずいたら、無理をさせず休ませる。家庭でも、君たち子どもたちが、嫌がることは、やらせない。君たちの好きなようにさせる。欲しいものがあれば、親が無理をしてでも買い与え、携帯電話代も、親が生活費を切り詰めてまで出し、一晩中、君たちが携帯電話を使っていても、それを認め、また、1日中ゲームをしていても、見て見ぬふりをする。何かおかしくありませんか。私は、哀(かな)しいことだと想(おも)っています。

 子どもたち、私は、子どもの頃(ころ)、とても貧しい生活をしていました。雪国山形の寒村で暮らしていました。冬、ゴムの長靴は高くて買えず、いつもおじいちゃんの作った藁(わら)靴で学校に通っていました。いつか、ゴムの長靴を履くことが夢でした。中学時代は、大好きな本を買うお金もありません。その代わり図書館に通い詰めていました。だからこそ、いつかは自分の好きなものを自分の働いたお金で好きなだけ買うんだと、努力できました。たくさん勉強しました。勉強にはお金はかかりませんから。そして、今があります。

 子どもたち、私は、小学校の時、ちょっとしたけんかから、友だちを木の棒でたたき、額に傷を負わせました。「もう学校に行かない。もう家から出ない」といって泣いている私を、祖母は、無理やり引きずり、その友だちの家に。祖母は、友だちの家の土間で、土下座をして謝りました。私も。友だちとそのお母さんが下りてきて、「いいんだよ。お前は俺(おれ)の友だち。明日からも遊ぼうな」。私は救われました。もし、逃げていたら…。

 また、子どもたち、私は、自分のからだに無理をさせ、追い込むことが好きでした。部活で仲間が、校庭を20周走ったら、自分は40周。友だちが50回腕立て伏せをしていたら、自分は100回。このことが、今私に、強い精神力と生きる力を与えてくれています。

 子どもたち、お願いです。人から言われてではなく、自分から無理をしてみませんか。どんなに苦しくても、いろいろなことに、逃げずにぶつかってみませんか。どんなにつらくても、一人部屋に閉じこもらず、外に出て、人と触れ合ってみませんか。

 子どもたち、お願いです。いっぱい我慢してみませんか。欲しいものがあっても、やりたいことがあっても、今は、ただ我慢してみませんか。そして、明日のために、いろいろなことを、勉強してみませんか。今の無理、我慢が、明日の幸せをつくってくれます。

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