01/18の日記

22:02
成人式 親からの自立目標に
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子どもたち、成人式も終わりました。この連載を読んでいる人の中には、今年成人式を迎えた方もいるでしょう。子どもたち、でも、この成人になるというのは、どういうことでしょう。本来は、20歳になり、親から自立し、1人の人間として、働き、税金や国民健康保険料、国民年金保険料を払い、生きていくということでしょう。でも、今の日本で、本当にこうできている人はどれだけいるのでしょう。ほとんどの若者は、成人を迎えても、親の家に住み、親に養ってもらって生きているのではないでしょうか。しかも、成人式には、親にたくさんの大切なお金を使わせて、贅沢(ぜいたく)な着物や洋服で着飾って参加して。私は、何か哀(かな)しくなります。

 子どもたち、実は、今この成人年齢が、政府によって、民法を改正することで、20歳から18歳に引き下げられようとしています。本来は、成人年齢を引き下げ、選挙権を18歳から持たせることを通して、若者たちを選挙に参加させることにあります。それにより、若者たちにこの国の明日をつくることに参加している自覚を持たせ、国民としての、1人の人間としての自覚を深めようという狙いもあると思います。すでに、憲法改正などの国民投票については、18歳からの国民が参加すると、改正されています。

 子どもたち、君たちは、成人年齢が18歳になることをどう考えますか。私は、非常に問題が多いと考えています。正直言って、反対です。実は、成人年齢が引き下げられることによって、日本の300を超える法律が改正される可能性があります。ここに問題があるのです。例えば少年法です。改正されれば、罪を犯した場合、18歳から成人として、死刑まで含めた刑罰を受けることになります。また、国民年金保険料も、18歳から支払うことになりかねません。これでいいのでしょうか。

 子どもたち、ただし、勘違いしないでください。だからといって、私は、成人年齢をもっと遅らせて、君たちが自立するだろう23歳や25歳にした方が良いとは、思っておりません。私は、20歳で良いと考えています。これは、自立目標年齢なのです。

 君たちは、何とか20歳で親から自立することを目指して、日々学び、働き、生きていくのです。でも、中には大学や専門学校で学ぶことで、あるいは、仕事が見つからず、自立しきれない人もいるでしょう。そんな時は、親から借金をするのです。そして、自立を目指す。自立したら返せばいいのです。子どもたち、お願いです。20歳で成人になることの重さ、もっともっと考えてください。そして、その日に向けて、まじめに生きてください。

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