おはなし T
□ずっと、ずっと
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□ずっと、ずっと
おれの腕の中には、美しく気高い婚約者。
どうしてこんなふうに思えるようになったのか、正直わからない。
あんなに「男同士」に拘っていた自分が嘘みたい。
「ヴォルフ」
「なんだ、ユーリ?」
「お前さ、おれがいないとき泣いてんじゃねぇ?」
「泣くわけがないだろ!」
「ホントに〜?」
「僕は、お前みたいにへなちょこじゃないからな」
「ふーん、そう」
「…ヴォルフ?もう、絶対ひとりにしないからな」
「……あたりまえだ。」
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