ラブポーション

□はじめっから!?
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見つけた

あの子だ

あの子・・・

「ちょっとそこのおっさん
なにあんた、痴漢なわけ?
こんな子襲うなんて最低じゃねぇの?」

『痛っ!!
はっ、放せ!!』

この場におよんで暴れんなよな、ったくι

めんどくせ

「うるせぇよ
あのー!!
この人痴漢です!
誰か押さえていてくれませんか?」

『なっ!!』

今俺はこの変態じじいの手首を捩って身動きの取れないようにしている

『私でよければ押さえておきますよ?』

「あっ、ありがとうございます」

そうしてその男に変態を任せて俺は体の向きを変えた

もちろんその先にはしゃがみ込んだ例の子がいる

「大丈夫?」

「ビクッ・・・」

顔が下向いてて、どんな顔してるかわからない

でも、その子は確かに震えていて

「大丈夫
もう大丈夫だよ?
怖かったね」

そう優しく語りかけた

すると泣き出してしまった

ホントに怖かったんだろうな

俺はその子を抱きしめて、駅に着くのを待った
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