夏空
□月、日陰に咲く
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俺は……どうすれば……………
いや、拒むことなんて初めから出来ないんだ
ここで考えるべきことは、どうすれば、でなはく
どう切り抜けようか…………
まず、一緒に行く奴探さなきゃな
「美月!おはよ〜」
「……」
こいつは多分、俺をイラつかせる何かを持ってる
「今日はいつにも増して不機嫌じゃない?」
「…………気のせいじゃない?」
「今の間……美月ってわかりやすいよね」
めんどくさいな……
ってあれ?
「お前の机……」
机の上は黒く、灰みたいなもので埋め尽くされている
「ああ、これ?
朝来たら、教科書がこんなものになってたー」
あはは……なんて笑ってる場合じゃないだろ
「じゃあ教科書はひとつもないのか?」
「ううん、それがクラスの子達が代わりの教科書もらって来てくれたんだー」
ね?っと問い掛けるその先にいるチワワは顔を赤くして俯いた
多分、こいつにも親衛隊っていうめんどくさいのが出来たんだろう
可哀相に
あっ、でもその方がこいつが狙われないんじゃ……
……………いや、それはないか
こんな今さっき出来たような親衛隊が、敵う訳無いよな
どうせなら、俺の親衛隊とやらが潰れてくれないかな……