番外編

□夢幻泡影
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「やっと終わったぁー!!」


辛く長いテストという名の地獄を乗り越えた俺は、開放感に溢れてた

というのも、俺は頭がいいわけではなく…人よりも何倍も時間を浪費する

テストなんて、なければいいのに

てかまず、人をテストとかそんなことで判断しようっていうその考え自体が間違ってると思う

…なんて毒づいてみるも、もう終わったからいいかなーなんて

単純なのかな、俺

「今から昼飯食いに行こうぜ」

「雅、何食べる〜?」

あぁ、なんて幸せなんだろう

「近くにできた、ファミレス行ってみたい!!」

帰っては勉強、勉強の日々が過ぎ去っただけでのこの何とも言えない幸福感

まぁ、言ってもそんなに勉強してないけどね

「そういえば皇介、テストどうだった?」

「んー、まあまあ?」

いいよね、二人はそんな話が出来て

まあまあなんて、言ってみたいよまぢで

「雅は・・・聞くまでもないかんじ?」

・・・玲都もひどいよね

まぁ外れてないけど

「テストって何?食べ物??」

俺の現実逃避にも磨きがかかったなぁ〜なんて思いながら、苦笑する玲都と皇を眺める

今考えなくてもどうせ後々嫌でも考えなくちゃいけなくなる

だからせめてテストの悪い結果が帰ってくるまでは、忘れていたい


できるならば、ずっと―――…



夢幻泡影
夢から覚めるとそこは地獄
 

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