スレ蜜柑
□学園入学編 前編
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突然学園の壁が爆発した。
「やっぱりあの、脱走情報は本当だったか〜。見張っといてよかった」
事前に情報を仕入れていたらしく、冷静に対処する教師。
「みてごらん〜。みかんちゃん。あれが、最年少にして学園トップクラスの天才生徒。日向棗くんだよ」
そこには、黒い猫のお面を被った同い年くらいの少年がいた。
「彼のアリスは火」
言いながら、懐から豆を取り出した。
「にしても。ちょっとおイタがすぎるかな〜」
懐から取り出した豆はあっというまに鞭状になる。
「棗君っ!! 天、誅」
鞭でたたかれて地面に落ちる少年。
うちは注意が少年に向いたすきに壁をのぼって学園内に侵入した。
しばらくして教師・・・鳴海先生が振り返りながら話しかけた。
「では、ようこそアリス学園へってあれ?」
振り返った先には当然だれもおらず、いつの間に帰ったのか首をかしげながら学園に戻った。