スレ蜜柑
□蛍転校編
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「蛍! 」
「蜜柑。やっと来たわね、お見送り。」
わざと直前まで知らせなかったくせに白々しい話や。
「この…大ボケボケナスゥーっ! 」
蛍に向かって全力でとび蹴りすると、蝿叩きでたたかれ吹っ飛ぶが、既に予測済みなので受身を取り、すぐに復活する。
「今時間ないんやし用件は口で言って」
「そう! 蛍、この手紙何!? …なんか遠くの学校に行くってあんねんけど。しかも出発今日で小・中・高エスカレーター式の学校て…」
当分会われへんくなるのに。
「んな大事なことこんなカメ使おて知らせるなー!! 」
届くのに一週間かかんやで。
「だってあんた早めに知ったら知ったでうるさいし…」
当たり前や。蛍とこうやってあほっぽい話をしてる時だけうちは自分の罪を忘れていられるのやから。
「お…お前てやつは〜!蛍のアホバカ不感症ー!! なんでそんな大事なこと黙ってたんよー!! 」
「…バカね、蜜柑。こんなの泣くほどのことじゃないわよ。夏と冬の休みには帰ってくるし、手紙だってあるじゃない」
「だって蛍…」
めんどくさがりな蛍のことやし、離れ離れになったら
「このカメは餞別にあげるわ。餞別ってのは普通私が貰うものなんだけどね。」
学園に行ったら絶対連絡が途切れるに決まってる