† 集団エゴイスト †

□第十四話 conclusion〜結論〜
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<ザンザスside>


アンネを見てツナヨシの顔が暗がりの中でも分かるくらい血の気が引き蒼白となった。


おそらく過去を…全てを思い出してしまったのだろう。






「ぁ、…あぁっ…!」






小さく呻き、目を大きく見開くツナヨシ。

そのすぐ上の額に灯された炎がものすごい勢いで溢れ出した。

大空特有の明るい橙色。

それは生命を感じさせる溌剌とした色。



だが、そう思ったと同時に、ツナヨシの炎は大きくチカチカと瞬きだした。



零地点突破。


特殊で強大な技だが、その炎の不自然な程の揺れは、まるで最後の力を振り絞っているようにも見える。


ツナヨシの驚きに見開かれた瞳が、知らぬ間に虚無を映すものへと変わっていた。







…まずい。





今、ツナヨシが生きる気力を全て失ってしまったとしたら…。




過去にリングが警告してきた事態が、本当のこととなってしまう。


それだけは…!



なんとしてでも、何を犠牲にしてでもいい。


あいつを失うことだけは回避しなくては…!







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