神々の話し
□始まり
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ヒスタ破壊後
重い足取りで帰ってきたシュラは
直ちに、天界を統べる者へ使いを送った。
しかし
なかなか使いのモノが帰ってこない。
どうしたのだろうと思い始めたその矢先
天から何か降ってくるではないか。
シュラが慌てて受け止めると
なんとそれはボロボロになった使いのモノ
風の男神、ウィンドであった。
「酷いんだよ!シュラからの伝言があるから通してくれって言ったのにさ
『下卑な地上のモノを宮殿に通すわけにはいかない』だってさーっ!!」
『それで、無理に入ろうとして雷に打たれたのか…』
ウィンドはハタと
騒ぐのを止めた。
シュラが静かに青い焔を揺らめかせ
激怒していたからだ。
「…致し方ない。私自ら出向くことにしよう。
私の子ども達を傷付けよって…許せん…!」
かくしてシュラは
天界へと向かうことにした。