神々の話し
□始まり
3ページ/15ページ
それから数日後
シュラとダークネスは
いままで感じていた清々しい何かが
すっかり消えたことに気が付いた。
とはいえ確信があるわけでもなく
ただ、曖昧な不安を抱くだけで
確かめもせず終わってしまった。
彼らが、再び異変に気付いたのは
それから七十年ほど経った頃
全てが手遅れとなった頃だった。
狂気に駆られた魔物は
天・地・地下をつなぐ
世界樹を伝って地上に上り
人間達を襲い始め
人間達の間では、争いや犯罪が
絶えなくなっていた。
そして何よりも一番の『異変』は
創造神がシュラに
“人間を殺せ”と
命じるようになったことだろう。