神々の話し
□石碑1
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封じられる前にアクアは、洞窟の奥を指さし
300年前に語られていたという神話を刻んだといわれる石碑が
洞窟の奥にあることを3人に伝え、カードへと姿を変えていった。
「300年前に語られていた、って言ったらさぁ
『神々の話し』の最後らへん、変な空白部分だよな?」
「私もそう思うけど…、もし本当にそうなら
なぜ3強神が狂ったかが分かるのかしら?」
「おおかた悪さでもして3源神を怒らせたんじゃねえの」
口では冗談じみたことを言ってはいるが
クロトも内心、自分達の知らない真実が分かるのではないかと
早く読んでみたいのか、心は焦っていた。
先頭を歩いていたランブーが歩みを止める。
目の前には、確かに石碑があった。
「これ…古文?読みづらいよ〜」
ジルは昔から古典が苦手である。
「…頼むシャドウ」
無論ジルよりも勉学を嫌うクロトもお手上げだ。
「…今は昔、ラドルエに神々ありけ━━」
「ごめんなさい訳してください本気でお願いします」
呆れたランブーが嫌がらせに原文で読むのを聴き、2人は急ぎ謝った。
「年数も今に直して読むからメモを取ってくれ」
ジルがメモを用意したのを確認したランブーは
石碑に書かれた文章をゆっくりと読み始めた。