硝子の騎士

□貫く、[刃](制作中)
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「―退け!退くのだ!」
悪夢。
それは彼にとって、最初にして最後の敗北の記憶―
「王を…王を連れて逃げれ!アリア。」
「駄目だ!対である君を置いて逃げるなど…!」
「私に構うな!」
そう叫ぶ青年の身体が突如吹き飛ぶ。
―そこで、私の記憶は途切れる。
「…キリア。」
「あぁ、アリアか…どうした?」
「意識が…
封じ込めた聖闘士の意識がこの場所を突き止めた。」
「あぁ…ペガサスとアンドロメダか…」
キリアは眉をひそめる。
「…私が行こう。
アリアは引き続き黄金聖闘士の監視を頼む。」
「あぁ…」
「頼んだぞ…私の対。」
まっすぐに見返す顔は、キリアもアリアも変わらない。
―双子。
「…気をつけて…私の対。」
合言葉のような言の葉と共に、二人の姿は消えた。
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