詩の溜り場

□詩 NO.1
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【愛し君へ】

出会いは不確かに咲く蕾の様
風舞う頃にその花は開いた
寒さに凍えた日のあいつの手は
冷たくも暖かさで溢れていた

いつも自分からいくのには臆病で
そのくせお前を連れて何処か遠くへ行きたくて
同情の気持ちなんて求めて無いよ
俺だけの想いは虚しいだけだから


いつもの様に過ごした時間を掛替えの無いものだと想いたい


心に響いて沈むのは
いつまでも清らかなお前の声
儚い記憶はやがて星となるのだろうか
遠い存在となる前に
山とある話したいことが
惨めに塵と化しはしないだろうか


逢うのが怖くなる
伝えることに怖れていた
それでも伝えたい言葉はただ
「好きなんだ」と


ああ 誰が為に風は吹く
ああ 時だけが無情に流れていく
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