リクエスト

□悪戯の代償
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「あら、お猿ちゃん。なにやってんの?」
「あ?仕事に決まってんだろ」
休憩室でアイスを食べながら仕事をしていた猿門のところに、今日も楽しそうな三鶴がやってきた。
猿門の隣に座ると机に広げられた書類に視線をうつす。
「休憩時間まで仕事することないのに」
「んなもん溜まってんだから仕方ないだろ」
そう言って書類から目を離さない猿門は、三鶴が面白そうに笑ったのに気づかなかった。
「溜まってるんだ?」
「だからそう言って…」
なにか含みのある三鶴の言い方に、怪訝に思った猿門が振り返る。

「溜まってるなら俺ちゃんが抜いてあげる」
「はあ?」
ニンマリと笑う三鶴に、猿門の思考が停止した。
この笑顔は良くない。
今までの経験上、悟った猿門が思わず後ずさろうとするが、すぐ後ろは背もたれで逃げようがなかった。

猿門の肩をソファーに押さえつけ、下半身に手を伸ばす三鶴。
「なにっ…?」
「仕事で溜まってるんでしょ?」
ズボンの上からサワサワとソコを撫でられ、猿門は一気に青ざめた。
「ちがっ…溜まってるのは仕事だっ」
「え〜?俺ちゃんなに言ってんのかわかんなぁい」
首筋に顔を埋め舌を這わす三鶴に、猿門は今度こそ全力で抵抗した。

「…っ…やめっ…」
ズボンの前を開け直接ソコを弄り出す三鶴の指先に、肩を押し返す力が弱まっていく。
「お猿ちゃんってホント快感に弱いよねぇ」
クスクスと耳元で笑われる。
それさえも刺激になって猿門を混乱させた。

「あ、残念。ハジメ来ちゃった」
突然発せられた三鶴の言葉に、顔をあげる猿門。
後ろから感じる殺気にも似たハジメの気配に、振り返らなくても気づいてしまった。
「なにやってんだテメエら」
怒気の含まれた低い声。
嫌な汗が背中を流れおちる。

「あらら、お猿ちゃんごめんねぇ」
と軽い感じで謝る三鶴。


悪夢は始まったばかりーー
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