短文

□短文置場8
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珍しく俺の方からキスをしようとして。
そのあとすぐに後悔した。


「どうした?」
問い掛けるあいつに向かって小さく舌打ちする。
「なんでもねえよ」
そう、なんでもない。

ただ俺よりもあいつの方が背が高いという事実に、今更ながらムカついただけだ。
「お前がかがめ」
「あ?」
俺の言ってることの意味なんて当然わかるわけもなく、ハジメは眉をしかめた。
そんなハジメのネクタイを引き寄せて
「キスしてやる」
無理やり俺との高さを合わせてくちづけた。


たまには男らしい猿門ちゃん
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