小説2

□甘く蕩けるチョコレート
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「おいしい?」

ボタボタと口内に落ちてくる甘い甘いチョコレート。
猿門の口端から飲み込みきれなかったチョコレートが零れ落ちる。
「…んぅっ…んん…」
「あーあ、服汚れちゃうから脱いじゃおっか」
三鶴は猿門の顎を伝うチョコレートを舌で掬い、ゆっくりとシャツを脱がせていく。
「な、なんで脱がすんだよっ!?」
「ん?今からお猿ちゃんにチョコかけるから」
「…は?」
三鶴の台詞に戸惑いながら、流されていく猿門。
気が付けば上半身の衣服は全て剥ぎ取られていた。
「ちょっと固まってきちゃったから、もう一回溶かすね?」
「そこまでして、やることじゃないだろっ…」
「ポットのお湯でいっか」
猿門の否定の言葉は見事スルーされた。

再度トロトロに溶かしたチョコレートをヘラで掬うと、三鶴は当然のように猿門の裸の胸に垂らす。
「ひっ!…あつ、い…からっ…やめ…」
ポットの高温のお湯で湯煎したせいか、先程よりも温度の高いその液体にビクリと体を跳ねさせ、猿門はずるずると逃げるようにその場に座り込んだ。
「ほら、隠しちゃだめでしょ?」
膝で胸を隠すように座る猿門の足を左右に開かせ、とろりと…小さく尖る突起目掛けてチョコレートを落とす。

「…ッ…あっ…やぁ…ミツ…」
ポタポタと胸に滴り落ちるソレを、ヌルリと舐めあげる長い舌。
「お猿ちゃん、甘い…」
むせ返るような甘い香りに酔いながら、三鶴は猿門の胸を汚すチョコレートを舐めとっていく。
そんなもどかしい刺激に反応し硬くなり始めた胸の先端を、ネットリと舐めあげ押し潰す舌。
敏感になったソコに甘く噛みつかれ、もう片方の突起も同じように指先で捏ねられ、爪で抉るように潰される。
その痛みにズクリと下腹部から沸き上がる快感。

「…こっち、も…ッ…して…」
猿門は濡れた瞳を三鶴に向け、鈍い痛みを与える張本人の腕を掴むと、緩く立ち上がる自身に導いた。
「自分からオネダリするなんて、いつの間にそんなエッチな子になっちゃったの?」
「…ッ…おまえ、の…せいっ…だろぉっ…」
誂うように笑いながらもベルトを外しズボンと下着を取り去ると、三鶴は立ち上がる猿門のモノを掴んだ。
握り締めたそこを強めに擦りあげ、既に滴を零し始めている先端に指を押し当てる。
そのまま指の腹で抉るように刺激してやると、猿門はビクビクと震えながら小さく頭を振った。
「…やっ…それ、キツいっ…もっと…ゆっくり…」
「お猿ちゃん好きでしょ?こうされるの」
トプトプと先走りを溢れさせるそこを爪で抉り、猿門の耳をべろりと舐め囁く。
「…いやぁ…いたっ…いたい、のっ…やだ…」
「じゃあ気持ち良くしてあげるね?」
痛みに顔を顰める猿門に触れるだけのキスを落とすと、三鶴は猿門の剥き出しの下半身に残りのチョコレートを一気にひっかけた。

「ひぁああっッ!?」
大きく全身を跳ねさせ、下肢に熱いチョコレートを纏わりつかせたまま絶頂を迎える猿門。
「…えっ…今のでイッちゃったの?」
ビクビクと痙攣し大きな目から涙を溢れさせる猿門に、三鶴は一瞬呆気に取られたような顔をした後、困ったようにそう言ったのだった。
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