小説2

□汚い一角くんを見つけたので虐待してみた
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ゴミを出そうと真夜中邸の外に出たら、汚い一角くんが転がっていた。
しかもめちゃくちゃアルコールくさい。
とりあえず揺さぶってみた。
「んぅ……ゆらすなってぇ……」
やっぱり相当飲んでいるらしく呂律が回っていない。
どこかで転んだのか、ズボンが所々破れている。
布は辛うじて肩からかけてあるけど、まじで飲み過ぎただけみたいだ。

こいつが酒好きで五死郎くんと毎日めちゃくちゃに飲んで、しこたま酔っぱらってるのは知ってる。
でも何故かいつも隣にいる五死郎くんはいない。

なんか泣きそうな声でぶつぶつ言っている。
「おれのさけが〜」とか「こじろ〜」とか。
俺が正面にしゃがみこんでいるのに気付かないでだらだら喋り続けている。
俺を無視するとは良い度胸じゃん。



そう言うわけで俺は、一角くんを虐待する事にした。



まず人目につくとやばいから、担いで邸に連れ帰る事にする。
わざわざ肩貸してやってんのにギャーギャー騒ぎながらまだぶつぶつ喋っている。
「こじろ〜」「むさし〜」と子供の様に呟いてうるさい。
こんな至近距離に居てまだ俺に気付かないとか。ちょっとなんかムカついてきた。


邸に入ったら風呂場へ直行し、一角くんを浴槽の中に入れて頭からシャワーで水攻めにしてやった。もちろん服を着せたままでだ。あんな汚ねぇ服で邸の中をうろつかれたらウザい。
そこでようやく一角くんは俺に気付いた。おせぇよ。
なんか「なにしやがる!」とかなんとか喚いてるけどシカト。
嫌がる一角くんの服を剥ぎ取ってやる。ズボンしか履いてないけど。ノーパンかよマジか。悲鳴が聞こえた、無視。

何か言う前にヌルヌルの薬品を体に塗りたくってやる。どっかでゲロッたらしいから首の回りを重点的に。ちっ、ぬるぬるで首回りを撫でられている気持ち悪い感覚でも味わったらいい。
ずっと「やめろ、じぶんでやる!」とか喚いているが、俺の手を押し返せないぐらい酔っているテメェが悪い。俺に気付かないのも悪いんだよ、ばーか。

全身が薬品に汚染された事を確認してから再び水攻めしてやる。
もちろんぬるすぎて微妙な温度を保つのを忘れない。
「もういいって」とか「自分でやる」と未だに声は聞こえる。
しかし文句を言う声は小さくなっていた。
抵抗できなくなってきたみたいだな。
でももう遅いぞ、まだ虐待は続くんだからね。

水攻めの後は布でゴシゴシと一角くんの体をこする。
陶器みたいな肌に合わない、新品同様で安定感の無いぐらいふかふかの布で拭いてやるぜこらぁ。
コイツの汚れた服は俺様の監視下にある邸の床に置けるわけがないので即洗濯機にポイだ。一晩かけてびしゃびしゃのあわあわにして脱水までしてカラカラにしてあげる。
代わりに一角くんには俺の服(メイド服)とパンツ(ドロワーズ)を着せてやる。まだ買ったばっかりだから肌に合わないだろ、そわそわしたら良い。

そんな一角くんを監視しながらコップに水を入れていると座り込みながら「なんでこんな」とか「意味わかんねぇ」とか恥ずかしそうにスカートを押さえてる。
うるさいなぁ、酔っ払いが。

まだ何か言いそうなのでうっとおしいから、むりやり横抱きしてベッドしかない部屋に放り込む。
立ち上がろうとするのを押さえつけておく。
そして何か言いたげな一角くんの口の中にさっき用意した水を口移しで流し込む。
もちろんただの水ではない。スポーツ飲料水をわざとぬるくしたものだ。それを何度も何度も少しずつ注ぎ込んでやる。戸惑ってる、ざまぁ。

監視しやすいようにベッドの傍に陣取り、何か言いたげな一角くんの頭を何度も軽く叩いてやる。
羞恥心を高めるために「エロい顔してどうしたの?」と言ってやる。
「ずっと俺の監視下にいればいいんだよ」とストーカー宣言もしてみる。どういう意味か迷えばいい。
しばらくそれを続けて一角くんの羞恥心を的確に抉ってやると、とうとう奴は何も言わなくなった。
ていうか目を閉じて寝てやがった。俺はまだ起きてるって言うのに薄情なやつだ。
ベッドを汚されたくないので吐く気配が無い事を確認する。
先ほどの有言実行の為に俺は隣に潜り込み就寝。

***

次の日、起きてすぐに一角くんが居るかどうか確認する。俺の知らない間に起きて逃げていたら虐待のし甲斐が無い。
だが杞憂だったようだ、アホ面作って寝ている一角くんを起こさない様に部屋から脱出。
脱水までしてあった服をこっそり隠しておく。

さらに一角くんを苦しめる為に、地獄の様な朝食を用意する事にした。
苦い黒茶色い液体に、固いコーンの欠片を白い液体でふにゃふにゃにした物も用意してやる。ふん、二日酔いで頭痛している奴には持って来いの内容だ。

部屋に戻ると一角くんは起きていた。
逃げるタイミングでも狙っていたのかドアの方を見ていたようだ。
俺が来たと分かると見上げるようにこっちを睨んでくる。睨んだって虐待は止めないからな。
さっそく地獄の朝食になる様に用意したものを押し付けてやる。二日酔いの一角くんにはさぞかし想像絶する朝飯だろう。
それからまた監視しやすいように傍に座り込む。
自分用の朝飯であるパンを齧っていたら、一角くんはぽつりと呟いた。

「え?いやなにしてんのお前…」

もちろんそれはこの虐待についての事だろう。
だから振り向いて俺は言う。

「俺がしたいだけだ、文句あるか」

それを聞いた一角くんが。



「―――――悪かったな」



なんてのたまって俺の服を掴むもんだから。

パンの最後の一欠けらを口に含んで俺は決意する。
これぐらいで手加減してあげようと思ったが、コイツはとことん俺をその気にさせるのが上手いらしい。
まだまだ俺の虐待は終わらないからな。

そうだな、折角の休みだし今から心身ともに可愛がってあげよう。
お前のものになるから、って言うまで焦らして焦らしてめちゃめちゃに抱き潰して全部奪ってやる…


もう決めた、もう決めてやったからな。

そう思いながら、コーヒー啜ってコーンフレーク食べてる一角くんを見る。
あーあ、幸せそうな顔して…。
虐待はまだ続くんだよ、せいぜい足掻けこのやろう。



「……なんか変な顔してるけど、なに考えてんの?ちゃんと寝れたのか?」
「うるっせぇ!てめぇは黙って飯でも食ってろ!」

end



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