小説2

□猿「六力が部下×上司もののホモエロ本隠し持ってた…」
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猿「六力が部下×上司もののホモエロ本隠し持ってた…」



猿「六力がぁ、六力が怖いぃ!」ガタガタ

六「誤解ですから!誤解ですから!」

猿「六力に犯されるぅ!」ブルブル

六「やめてください!」

六「ご、誤解なんですよ!」

猿「そうなのか……?」

六「はい!」

猿「じゃああの本、お前のじゃないんだな?」

六「いや、それはまぁ…俺のなんですけど……」

猿「犯されるぅ! 六力に犯されるぅ!」ガタガタ

六「ち、違うんですって!」

猿「まあ…お前も男盛りの25だし、なのにここは男ばっかで女性が少ないから…、そ、その…そういう嗜好を持ってる事自体は俺も全然、否定はしない…」ビクビク

六「…はい」

猿「そういう本を読んだりして見たくなる事も、ぜ、全然悪い事だとは思わないし…」ブルブル

六「…あの、主任」

猿「な、なんだ!?」ビクゥッ

六「なんで距離とってんですか!?」

猿「だって怖いもん!犯されるもん!」ガタガタ

六「やめて下さい!」



猿「超マニアックな方法で犯すんだろ!」

六「しませんよそんなの!」

猿「倉庫にある縄とかで手首縛られて『主任のハジメテ、俺のものにしてもいいですよね?』とか言われながら犯されるんだろ!」

六「抜粋するのやめて下さい!さっきの本から抜粋しないで!!」

猿「なんか元サッカー選手特有のマニアックな言葉責めとかするつもりだろ!」

六「しませんよ!てかなんなんですかその元サッカー選手ってくだり!?」

猿「『ハジメテなのにこんな感じていいんですか…?』とか言いながら犯すつもりなんだろ?!」

六「抜粋やめて!音読やめて!」

猿「六力がマニアックな言葉責めを身につけてるぅぅ……!」



猿「とにかく、そういうマニアックなプレイしようとしてるんだろ…?」

六「違います!そんなことしません!」

猿「さ、さらにマニアックな…?」

六「違いますよ!ていうかさっき主任が言ったみたいのは上下関係ものでは全然マニアックの範疇じゃないです!」

猿「…え?」

六「…あ」

猿「……あ、あれくらいは、基本なのか?」

六「なんでもない!さっきのは忘れてください!!」

猿「正直さっきのでもかなりアレなところ抜粋したつもりだったんだけど……」

六「聞いてください!さっきのは間違いですから!」

猿「もうあれくらいじゃ、満足できないのか…?」

六「やめて!」

猿「六力がどんどん遠くに行ってしまう…」

六「遠くに行ってるのは主任ですよ…物理的に距離とってるじゃないですか……」

猿「だって犯される…」

六「犯しませんって!」


猿「…俺が、俺が悪いんだよな…。いつも庭の手伝いとかさせて、忙しいのにしょっちゅう俺が用事頼むから、きっとそれが知らず知らずの内にストレスに…」

六「やめて!重い感じにしないで!」

猿「…悪い。俺のせいで六力の手を煩わせて…」

六「別に、主任を煩わしいと思った事なんて……」

猿「で、でもそんな面倒な要素もプレイ的な見地から言えば興奮ポイントに……?実はMだったり…?」

六「待って!嗜好探ろうとしないで!変な勘ぐりもやめて下さいっ!大体俺はMじゃないですし!?」

猿「だ、だってさっき言ったくらいはもう基本なんだろ?」

六「間違いでした!さっさと忘れてください!」

猿「Mじゃないとすると屈辱系とかそっち系に行かざるを得ない……?」

六「っていうか何でちょっと協力的なんですか!?さっきまで犯される!とか言ってましたよね!?」

猿「さ、逆らったらもっとひどい目にあう…」

六「そういうことか。いや、しないですよ!?」



猿「じゃ、じゃあ面と向かって誓うんだな?」

六「何を」

猿「『俺は自分の上司を犯したいと思っていないし、ましてや強姦したいと思ったこともない』って」

六「何なんですかその宣言!?」

猿「言わなきゃ信用できねえもん!ドSで変態趣味の獣とは同じ職場にはいられないだろ!!」

六「ケモノとか言わないでください!」

猿「と、とにかく言ってくれれば、安心できるかもしれないから……」

六「……」

猿「や、やっぱり虚偽の申告はできないか?」ビクビク

六「虚偽じゃないです!」

猿「いいんだぞ!俺はお前を嘘つきにしたいわけじゃねえんだから!」

六「その感じやめて!」

猿「六力にその場限りの嘘をつかせるくらいなら、俺、お前の嗜好と向き合うから!」

六「言います!言えばいいんですよね!だからそんな目で見ないで!」

六「で、な、なんでしたっけ……『俺は』……」

猿「『俺は自分の上司を犯したいと思っていないし』

六「そ、そうでしたね。『俺は自分の上司を』……」

猿「……ど、どうかしたのか?」ビクビク

六「あ、あの、一応、一応確認ですよ?」

猿「な、何だ?」

六「こ、この『犯す』の範囲って……?」

猿「!?」

六「い、一応ですよ…?」

猿「そ、それはつまり範囲によっては……」

六「一応ですって!意外と二人の間で食い違ってるかもしれないじゃないですか!」

猿「は、範囲によってはありえるってことか?」

六「だからその確認です」

猿「そ、そうだよな…。六力の基準はちょっとアレだからな…」

六「アレとか言わないで」


六「えーと、じゃぁちょっとずつ確認してきましょう?」

猿「あ、ああ。ここでの『犯す』の範囲が広ければ広いほど、その……」

六「……はい」

猿「お前がさっきの宣誓をできなくなる可能性が上がるわけだな」

六「いやまぁ多分ていうか絶対大丈夫ですけどね!!」

猿「だよな!」

六「えー、じゃあ『犯す』の基準から決めますね」

猿「まずは『キス』!」

六「えッ!?」

猿「えッ!?」

六「ストップ!一旦ストップで!」

猿「怖い怖い怖い怖い!!」

六「違いますって!普通にするじゃないですか!キスってするでしょ!?男同士でも!」

猿「しないしないしない怖い怖い怖い」

六「俺がするかどうかじゃないですよ!?一般的にですよ!?一般的な基準として、男同士でキスはセーフですよ!」

猿「アウトだろぉ……」

六「アレですよ?キスって唇同士の奴ですよ?『下の口同士で』とかそういうんじゃないですよ? そのつもりで俺はOKにしたんですよ?」

猿「当たり前だろ…。ていうか今言った方OKにしてたら本当に殴ってるぞ……」


猿「なあ、ていうかじゃあ、キスが基準だとあの宣誓アウト?なんだ、よな…?あの、言わなくていいけど…」

六(心底屈辱的……)

猿「あー…ていうかもう、はっきり聞くぞ……ど、どこラインにしたらさっきの宣言できるんだ?」


六「…………」

猿「…ろ、六力が決めていいぞ。それを聞いて対処するから」

六「……は、い……」


(五分後)

六「……」

猿「……」ドキドキ

六「……あの」

猿「ひっ!?」ビクゥッ

六「そ、そこまで怯えなくても!」

猿「わ、悪い?驚いただけだから。ごめんなさい犯さないで!」

六「やめて下さいってば!」

猿「……ていうか、これ長考した時点で相当ヤバ……」

六「言います!今すぐ言います!え、えーと……」

猿「言ってくれていいぞ!ドンと!」

六「えーと……」

猿「もう驚かねえから!」

六「えー……多分、何をラインにしても、その、無理です……」

猿「え」

六「あの、だって、したいし……」

猿「うわああああああやっぱりガチじゃないかぁぁぁぁ!!!」

六「す、すみません!!!でもしたいんですよぉぉぉぉ!!」

猿「最初ので合ってただろぉぉぉぉ!!最初のリアクションでむしろ正解だったろぉぉぉぉ!!?」

六「すみません!本当にすみません!でもさっきの言葉責めとかめっちゃしたいです!」

六「それは聞いてないだろおおお!!怖い怖い怖いぃぃぃ!!」

六「し、静かにしてください!!犯しますよッ!?」

猿「め、めっちゃ本性出してるぅぅぅぅ!!!」


猿「玩具プレイは?」

六「基本」

猿「薬を使うのは?」

六「当然」

猿「羞恥屈辱は?」

六「極上」

猿「背徳感は?」

六「正義」

猿「こわいぃぃぃ!六力が怖いぃぃぃ!」

六「う、うるさいです!パンツ口に詰めますよ!?」

猿「なにそれ!?」

六「よくあるんです!」

猿「よくあるんだ!?」

六「色々装着したまま鍛錬付き合わせたりしたい!」

猿「何だ急に!?」

六「もう我慢しなくていいのかと思ったら願望が出ました」

猿「怖い!そんなことを内に秘めてたとか怖い!」

六「庭で青姦とかしたい!誰が来るか分からない緊張感で更に興奮する主任が見たい!」

猿「やめろ!まじで怖い!」

六「主任のち○こに俺の紐ピアス縛り付けて射精管理とかしたい!出したいって可愛くオネダリしてくるまで調教したい!!」

猿「細かな設定とか怖い!あながちただの妄想とは言い切れないところが死ぬほど怖い!!」



六「…想像したら勃ちそう」

猿「落ち着け!六力の六力も落ち着いて!」

六「ギリギリ見えないくらいのうなじに噛み跡つけたい」

六「自分から跨って強請るくらいに調教したい」

六「……今日も鍛錬に付き合ってくださいね?」

猿「最後のは普通のこと言ってるはずなのに怖い!」




六「そういうことなんで…。よろしくお願いします」

猿「どういうことだぁ!?一体何をよろしくしろと!?」

六「……仕事してきます」

猿「このタイミングで引き上げられるとより怖い!ていうかほんとなにをよろしくすればいいんだよ!?」

六「今夜は寝かせませんから!」ダッ


猿「ええー…。絶対今夜何か仕掛けてくる……」
猿「本当にヤダ本当にアイツめっちゃ怖い……」
猿「なんであんな本見つけたんだろ……」
猿「九力達になんて言おう…いや、言えないよな…こんな稀有な悩み……」


おしまい

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