NARUTO

□残念な原作沿い・第1話
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さあさ、みなさんお待ちかね。うずまきナルト、だってばよ。

え?待ってない?
オトナはね、例え待ってなくてもそんなトコ突っ込まないんだって蛇兄さんが言ってたってばよ。ヤツの場合は本当にお呼びじゃないんだけどね。
つか、指名手配犯の分際でアカデミーの授業中に出没するのはやめてほしい。それかさっさと捕まれ。

閑話休題。
そんなオレさまだけど、今日日晴れてアカデミーの卒業試験に不合格になったはずでした。

オレは将来考古学者になって世界を巡りたいという夢があるので、これっぽっちも忍者になるつもりがなかったが突然ミズキ先生に裏口卒業とでも言えばいいのか……とりあえずそんな胡散臭い方法を聞かされてついつい知的好奇心がウズいてしまった。


しまった、のだが……………………イルカ先生がミズキ先生に怪我をさせられた時点で後悔にかわった。


「おいおい、イルカ先生に迷惑かけちゃだめだろぉ〜、ミズキ先生…」


ざっと千人の影分身に囲まれ怯えるミズキ先生に呆れた視線を投げかける。

だいたい、この巻物の内容はとうの昔に暗記している。
これをミズキ先生がどこに持っていきたかったのか、あるいはこの先どう生きていくつもりでいたのか、どういう考えのもとそれを行動にうつし、そしてどういう経験が彼にそういう思考を与えたのか…などなど、そういうドラマを知りたかっただけで、イルカ先生に傷付いて欲しいわけじゃなかった。
というか、傷付いて欲しくなかった。

あーあ、父ちゃんに叱られるよ。
つか母ちゃんごっさ怒ってんだろうなぁ。

なんて、影分身に手の数分だけミズキ先生を殴らせながら考えていると、

「ナルト、ちょっとこっち来い。」

お前に渡したいもんがある、とイルカ先生から声がかかった。

え、なんかお菓子でもくれるのか?

そうして駆け寄ったオレは確かに馬鹿だった。

けど、けどさ…………




「まさか、自分の額宛くれるなんて思わないだろぉおおお!!!」

卒業試験に合格した猛者?が集まる教室の中で叫ぶオレの頭を「自業自得だ!このウスラトンカチ!!」と隣に座るサスケに殴られた。





end。

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