NARUTO

□うずまきさんちのナルトくん 04
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*sideイノ

キーンコーンカーンコーンなんて鐘が鳴るわけじゃないけど何はともあれ今日の授業は終わって、そういえば明日から三連休だなんて思いながら一息つこうとしていたとき。

「ねェ、サスケくぅん。私ねェ、明日別荘に行くんだけどォ、うちに泊まりに来ない?」

「とぉっても広いの。」

「裏山もあるんだよぅ」

聞き逃せない言葉が聞こえた。
隣のサクラがフリーズしている。心中でなにか叫んでるんでしょうね。
その声の発信源を見ると前にサクラを虐めていた3バカ女どもがいる。
まあ、どうせこんな申し出断られるだろうと思った。
けれどサスケくんは少し思案顔したあと(この顔がなんだか物憂げでシビレル!!)とんでもないことを口にした。

「このウスラトンカチも連れていけるならいいぜ?」
と、となりのドベ―――うずまきナルトを指して。

「「「え?」」」

「は?」

これには3バカ女だけじゃなくドベの方も驚いてポカンと口を開ける。

「だめならいいや。」

「っ!!だめじゃないわ!!つれてきていいわ!!」

「そうか、じゃあ――」

「ちょっ!?待――」

「私たちも行くわっ!!」

「私も!!」

サスケくんの言葉を遮ったナルトの言葉を遮って私は言った。
その勢いに乗ってサクラも叫ぶ。
ちょっと私を利用しないでよ!といつもなら言うところだけど今は一時休戦だ。
3バカ女の好きにはさせないわ。

「いいでしょ?あんたんち、広々してるんだもんねぇ?」

「………まぁ、いいわ。」

睨みつけるとバカはちょっと怖じ気づいた様子で渋々了解した。
よくよく考えれば3バカ女の別荘だっていうのは癪だけどこんなチャンス滅多にないわ!!
サスケくんと一つ屋根の下で寝れるー!!キャー!!

「なんっにもよくねーてばよ!!このバカスケっ!!何でオレが行かなきゃいけないんだ!?」

私の幸せに水を差す声がひびく。言うまでもなくあのドベだ。

「明日から兄さんはまた仕事なんだ。」

「ほうほう。イタチ兄ちゃんが?忙しいってばねェ。…で、それとこれと何の関係があるんだってばよ。」

「そいつんち、裏山があるとか言ってたろ?修行するぞ。」

「……やだ」

なんでわざわざサスケハーレムの中に飛び込まなくちゃいけないんだってば、とナルトが続ける。
そうよね、あんたはこの場にそぐわないわ。

「じゃあ、俺もやめるか。」

「?!!」

何ですってぇ!??

「ナルトっ?!あんた我が儘言ってんじゃないの!!」

「へ!?」

サクラがナルトを後ろからつかみかかって首を絞めにかかる。

「アンタが来なきゃサスケ君が来ないって行ってるのよ!!」

「サスケ!!お前ひとりで行ってこいってば!!」

「やだ」

「なんだ、テメッ!!寂しがり屋ちゃんかお前は!?」

「兄さんと修行出来ないことになって傷心なんだよ。」

「同情を誘う気か!?ザンネンながら今一番苦しいのはどう考えてもオレだってばよ!!ーっう!!?」

ギャーギャーうるさいドベにサクラが腕の力を強くしたのがわかった。
そのまま、ブラックスマイルでドベに笑いかける。

「お泊まり、い、く、わ、よ、ね?」

「………………………ハイ、だってばよ。」

サクラの拘束がとけドベは地面に崩れ落ちたけれどそれを気遣う者はいない。



「あっこら!イノブタ!!サスケ君から離れなさいよ!!」

「うっさい、デコデコ!!アンタこそ離れなさい!!」

「あんたたちこそ離れなさいよ!!サスケくぅん、明日、神社に集合ねぇ。」

こうして、私たちのお泊まり会が決行された。





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