短編

□初めてのキス
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「ねぇ、千鶴ちゃん、今好きな人いるの?」



沖田先輩の端正な顔で、
澄んだ翡翠の目で覗き込まれ、
そんなこと言われたら
どう答えていいかわからなくなってしまった


好き


なんて今まであんまり考えたことなくて、
どうしたらいいのかドキドキして、
何より、先輩、顔が近いです!




最初は平助くんに
お昼一緒に食べようと誘われて
案内されるまま屋上へくっついて行っていた


すると斎藤先輩と沖田先輩もいて
いつの間にか毎日のように
お昼休みは屋上に行くようになっていた



今日は斎藤先輩は委員会で、
平助くんは他の友達と食べてくるーと行ってしまった


だから沖田先輩と私の2人っきりだった。
でもこれが初めての2人きりという訳ではなく、
いつものようにお昼ご飯を食べ、
他愛のない話をしていただけなんだけど


何故だかわからないけど
こんな状況になってしまっていた…



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