恋は盲目

□参
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桜の花が満開になる季節。
そうです、春です!
今日は万事屋メンバー+新八のお姉さんとお花見に来ています。


お花見


「ハーイ、お弁当ですよー」

「ワリーな、オイ。姉弟水入らずのとこ邪魔しちまって」

「いいのよ〜二人で花見なんてしても寂しいものねェ、新ちゃん」


今回、新八に誘われてみんなでお花見に来た。
新八のお姉さんの名前はお妙さん。すごくきれいな人だ。


「姫歌ちゃん、よね?私のことはお妙って呼んでね。よろしく」

「はっはい!よよよよろしくお願いします!!」

「そんな緊張しなくていいのよ」

「す、すいません。お妙さんが・・・その・・・とてもお綺麗だったので緊張しちゃって」

「「「・・・・・」」」

「・・・・・な」

「?」

なにこの娘もうほんと可愛い!妹にしたい!!


そう言ってお妙さんは私を抱きしめる。


「仲良しなとこ悪いんだけどそろそろお弁当をー・・・」

「あら、ごめんなさい。・・・・さっお食べになって!」

「じゃ遠慮なく・・・・」


カパッ

お弁当箱のふたを開けると中には謎の黒い物体が入っていた。


「なんですかコレは?アート?」

「私、卵焼きしか作れないの〜」

「"卵焼き"じゃねーだろ、コレは"焼けた卵"だよ」

「卵が焼けていればそれがどんな状態だろーと卵焼きよ」

「違うよ、コレは卵焼きじゃなくてかわいそうな卵だよ」

いいから男は黙って食えや!!


キレたお妙さんが卵焼きだと思われるものを銀さんの口に突っ込む。
神楽は「これを食べないと私は死ぬんだ・・・」と言いながら食べている。
そしてそんな神楽を新八が止める。
・・・・・正直食べる勇気がない。
でもお妙さんが一生懸命作ったものだし・・・食べないのは失礼だ。
私は決心して一口食べた。

・・・・・なんだろうこれは。
おいしいとかマズイとかじゃなくてなんかこう・・・・・破壊的な味。
涙が止まらないです。


「姫歌ちゃん、どう?」

「おっおいしい、です」


とりあえず水!水が欲しい!!


「ガハハハ全くしょーがない奴等だな。どれ、俺が食べてやるからこのタッパーに入れておきなさい」

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

「なにレギュラーみたいな顔して座ってんだゴリラァァ!!どっからわいて出た!!」

「たぱァ!!」


誰だろこの人?そう思って新八に聞いてみた。
お妙さんのストーカーで警察らしい。
気付くと後ろにはガラの悪い人がたくさん立っていた。


「そこをどけ、そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」


瞳孔の開いた人と銀さんがなんか言い争ってる。
知り合い・・・・・なのかな?
瞳孔の(略)はどうやらどいてほしいらしい。
他の人たちは別にどこでもいいって言ってるけど・・・この人銀さんのことがすごく嫌いっぽい。


「まァとにかくそーゆうことなんだ。こちらも毎年恒例の行事なんでおいそれと変更できん。
 お妙さんだけ残して去ってもらおーか」

「いや、お妙さんごと去ってもらおーか」

「いや、お妙さんはダメだってば」


瞳孔(略)とストーカーさんがなんだか言い争ってる。
それにイラついたのか銀さんが割って入る。


「何勝ってぬかしてんだ、幕臣だかなんだか知らねーがなァ・・・
 俺たちをどかしてーならブルドーザーでも持ってこいよ」

「ハーゲンダッツ1ダース持って来いよ」

「フライドチキンの皮持って来いよ」

「フシュー」

「案外お前ら簡単に動くな」


いや、ブルドーザー持ってくるのは大変だと思うよ。それより水欲しいなぁ。
そんなことを考えていたらお妙さんが急に話しかけてきた。


「ほら!姫歌ちゃんも言ってやりなさい」

「え!?えっと・・・・じゃあ・・・・コップ一杯のお水を下さい」

「姫歌は優しすぎるアル!」

「・・・・・・あれ?あんたこの間の・・・・・・」


真選組の同い年くらいの茶髪の人がこっちをジーっと見ている。
あれ?この人どこかで・・・あ!思い出した。
あの事件のとき取り調べした人だ。


「元気そうでなによりでさァ」

「ど、どうも・・・・・あの!犯人は・・・?」

「まだ捕まってやせん・・・・でも絶対見つけるんで安心してくだせェ」

「お願いします」


私が頭を下げるとその人は「水でさァ」と言ってコップを渡してくれた。


「ちょっとちょっとーうちの可愛い姫歌にベタベタしないでくれる?」

「そうアル!姫歌が汚れるネ!!」


私はやっと水を手に入れたのですぐに飲み干した。
するとなんだか頭がボーっとしてきた。
周りを見るとなぜか"叩いてかぶってジャンケンポン"が始まっていて
一回戦はお妙さんVSストーカーさんでお妙さんの圧勝。
二回戦は神楽VSお水くれた人でいつの間にか殴り合いになってて未だ続行中。
三回戦・・・というか銀さんと瞳孔(略)の人は飲み比べ対決始めちゃってる・・・
あ、斬ってかわしてジャンケンポンってオリジナルゲーム始めた。
二人とも酔ってて全然試合になってないけど・・・・・ってあれ?
なんかもう頭の中真っ白で何も考えられな・・・い。


「新八〜」

「ん?どうしたんですかって・・・・うわっ!!」

「えへへ〜」


ギュッ


「どどどどうしたの姫歌ちゃん!!」

「なっ!?姫歌・・・え?何?もしかして新八が好きだったの!?ダメだよ!銀さんにしときなさいっ!!」

「銀さん落ち着いて、姫歌ちゃん酔っぱらってるわ」

「・・・・あ、さっき水と間違えて酒渡しちまいやした」


・・・・・・・


テメェのせいかぁぁぁあああああああ!!!!!!!

「落ち着いてくだせェ」

落ち着けるかぁぁあああ!!


ギュッ


「・・・・え?」

「銀ちゃ・・・怒っちゃらーめ!」

「ご・・・ごめんなさい」

「あんた酔うと抱きつき魔になるんだな」

「副長も『抱きついて欲しい!』とか思ってるんじゃないですかィ?」

「ふざけんなテメェ斬り殺すぞコノヤロー」


ギュッ


「刀振り回しちゃあぶなーいよ?」

「・・・・はい」

「そんな人に抱きついたらあぶないでさァ、こっちおいでー」

「うんっ」


ギュッ


「えへへー」

「姫歌!そんなやつのとここそ危ないネ!こっちくるアル!!」

「ふぁーい!」


ガシッ


「ふぇ?」

「・・・・お前何してるアル?」

「チャイナの方に行かせないようにしてんでさァ」

「姫歌を渡すアル!」

「嫌だ」

「なんだとこのガキ!」

「なんだよガキ!!」

「喧嘩・・・・」

「「?」」」

喧嘩はらーめっ!!!!

「「ごめんなさい」」

「・・・(すごいあの人最強だ)」


目が覚めると私は万事屋にいて少し頭が痛かった。
花見・・・・・いつ終わったんだろう?
銀さんたちに聞いても誰も教えてくれないし・・・・・。
なんだか不思議な1日だったなぁ。



(ライバル・・・・増えちまったじゃねぇか)
(まさか惚れるとはな・・・・)
(誰にも渡さないでさァ)






〜あとがき〜

最後の方の「・・・(すごいあの人最強だ)」って言ってるのは山崎です←
分かりにくくてすいません(⊃Д`)
ハーレムですね、ウハウハですね、わかります。
最後のセリフは誰か分かりますかね?
上から順に銀さん→土方さん→沖田です!
・・・・・もっとキャラに似るよう努力します(`・ω・´)キリッ

感想や誤字・脱字があればBBSの方までお願いします(^ω^)つ!


:)/黒宮 黎

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