初恋

□第1話 出会い
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桜が舞い散る季節。

そんな綺麗な季節に私達は出会った。



出会い



私は宮本姫歌、今日から青春学園の1年生だ。
遠くの方で早速仲良くなったのか、女の子の楽しそうな声が聞こえる。
正直自分は人見知りする方だからクラスに馴染めるか心配だ・・・


「はぁ・・・」


ガスッ


「!?」


何かを蹴った音がした。
・・・というより何かを蹴った感触がして下を向いたらバックが落ちていた。
ふと横を見ると背の低い男の子が気持ち良さそうに眠っている。


「1年生・・・だよな?」


あまりに綺麗な寝顔でつい見とれてしまう。
さっきまで聞こえていた女の子達の声はいつの間にか聞こえなくなって、
代わりにチャイムの鳴る音が聴こえた。
でも、そんな事はどうでも良くて
ただ彼を見ていたかった。


「ねぇ・・・何見てんの?」

「・・・あ」


気づけば彼が眠たそうな目で私を見ていた。


「悪い、あまりにも綺麗な寝顔だったから見とれてしまったんだ。」

「なっ・・・!?」

「気を悪くさせたなら謝るよ」


そして一言「すまない」と付け加えた。
彼は不思議そうな顔をしている。


「それって天然?」

「なんのことだ?」


彼の言っている意味がよく分からなかった。


「・・・まぁいいや。それより今何時?」

「10時くらいだな」

「入学式って9時半からじゃなかったっけ?」

「ああ、そうだよ。さっきチャイム鳴ってたし」

「じゃあなんでここにいんの?」

「だから君の寝顔に見とれていたんだ。さっきも言っただろ?」

「・・・変な奴」


そう言って彼は少し笑った。
その時、自分の胸のあたりが熱くなるのを感じた。
鼓動が速くなる・・・・・

嗚呼、これが一目惚れってやつなのか?


「そういえば、アンタ名前は?」

「宮本姫歌だ。クラスは2組」

「俺は越前リョーマ、アンタと同じ2組」

「リョーマか。よろしくな」

「よろしく・・・姫歌」


柄にもなく運命を感じた時。
この瞬間から私たちの長い恋が始まった。






〜あとがき〜

私にしてはちゃんと書いてる話です!←
基本ギャグに突っ走るんで(-ω-)
ってかヒロイン話し方が男前すぎる気がする・・・!
むしろ真田そのものですね(∀)わら

感想や誤字・脱字があればBBSへどうぞ!


:)/黒宮 黎

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