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□明日もまた君に会いにゆく。
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―――日曜日
待ち合わせの場所。
「すこし、早く来すぎたかな?」
今日は非番のために、準備播但だ。もちろん非番でないときは副長にしょっぴかれる。
…なんて1人で考えていると、ありさちゃんが走ってきた。
「山崎さんッ!」
「ありさちゃん」
…ヤバい。ヤバすぎるよ、コレ。ありさちゃんめっちゃおしゃれだよ、コレ。
「…どこ行こうか?」
今にも抱き締めたくなる気持ちを抑えて話す。
「えっと...山崎さんのオススメコースでお願いします!」
ペコッと頭を下げたありさちゃん。
「了ー解ッ!」
ありさちゃんとつき合えたら、幸せなんだろうなー。とか考えていると、手と手が触れてしまった。
「あ、ごめん!」
「…っ」
ありさちゃんは顔を曇らす。
「…ごめんなさい」
泣きそうな顔になるありさちゃん。
心配になって、近くのベンチに座らせる。
ありさちゃんは目に涙を浮かべている。
「ちょ、大丈夫?何かあった?」
何があったのか分からない俺は、とりあえずありさちゃんを落ち着かせよう。
「グスッ…グスッ…ご…さい」
「えっ?」
「…ごめんなさい…私、実は男の子が恐いんです...」
そうだったのか!
男の子が恐いなんて知らなかったな…。