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□キスの続き
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番組収録後、五人揃って楽屋に戻り、着替えているときだった。



「ねぇねぇ相葉さん」

「ん?」


ニノはなぜか不機嫌な顔のまま、相葉くんの袖を摘む。

そしてそのまま、じっと彼の顔を覗き込み、


「え? なになに? …っ、」





ちゅーした。











……え?









な に こ れ ?


浮気ってやつなの?
でもそれにしては堂々としすぎじゃね?
なんでキスなんか、



「消毒」


ニノが自ら答えた。

「だって相葉さん、ちゅーしちゃうんだもん簡単に」


だからつまり、消毒。…なるほど。
今日の収録で相葉くん、キスしてたからね。
相葉氏の汚れた唇を綺麗にしたってことね。



「ニノ…翔くん、いるんだよ…」
「……」


松潤と智くんの言葉に、ニノはこっちを見て、
「あ。ごめん」と。


…じゃーいいですよ。


俺はつかつかとニノに歩み寄り、キスした。




「っふ…んんっ…しょ、ちゃっ…」
「おまえが他人とキスしたから、消毒」


そう、消毒返し。


唇と唇をくっつけるだけじゃなく、
舌でニノの唇を舐め、軽く吸う。




「はぁ…んぅ…」
「はい終わり」


ぱ、とニノを離すと、彼は顔を真っ赤にして恥ずかしがって。


だけど次の瞬間、ニヤリと。



「じゃー今度は俺が消毒返しの返ししてあげる」





「…なんかやっぱりバカップルなんだね」
「……」
「ねえ俺一番かわいそうじゃない!?
 キスのネタにされただけじゃん!」


楽屋のなか、ドン引きする三人が、
二人を見守っていた…かもしれない。




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