04/08の日記

20:55
『骸骨を乞う』感想
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4月始めに購入し、何日か前に読み終えました!

←えっお前ちょっと前の日記……というツッコミはなしで


各章ごとの感想は一応置いときます。(あんまり書ける時間がない…泣)
以下だらだらと書き連ねているだけになりますが、

とりあえず


セン華さんカッコヨスギル……

特に旺季の章。
今まで「白百合」「黄梁」などで出てくる度に楽しんで読んでいましたが、今回は全編通して出番があってかなり嬉しかったです。
この人についてわかっていることは
・子供の時に父王のせいで王都落ち
⇒鬼姫とともに追っ手数百人を斬り殺して逃げる
・「殺戮の覇王」
・凄まじい凶星
・邵可からみても「鬼のように強い」
・晉戈
@つくす
Aほろぼす
Bことごとく、みな
とゆー、まさに名は体を表す字
etc………

など本当にスゴいお方ですが、『骸骨』でその“覇王”っぷりが……

誰よりも酷薄で、その愛をずっと欲しがっていた鈴蘭にも、劉輝の母にも一切(生きている間は)与えてあげない。
だけど第六妾妃に“一番優しい死”を与えてあげた。
華眞はセン華を「片手で人を殺しもう一方で人を救う」みたいな「残酷だけど優しい人」って言っていた通り、見方を変えれば確かにそれも優しさかもしれない。
殺戮の覇王だけど志美の言うように「戦を終わらせたままにしている」のもセン華で、だから「平和な世の中でちぐはぐ」している。自分が病に臥せったこと(呪詛で弱った)でさえ愚かな妾妃と公子の一掃に利用する。(ただこれは『骸骨』読むとちょっと別な所にも理由があるみたいですが)
「死んだ方がマシ」な苦痛伴う日々を飄々と過ごしていく。
何て言うか……ある意味一番作品の中で悲しい人だと思う。でも本人はわかってても気にしない(自覚がない)みたいな。
瑠花もだけれど、親に疎まれ、大切な人(戰華にとっては鬼姫・瑠花にとっては羽羽)にも去られ、喪うだけの人生なのに最期まで生きていく。

「お前など生まれてこなければよかったのだー戰華!」って旺家の長男が叫ぶシーンがあるけれど、戰華が居なかったとしたら、たぶん旺一族の誰も、大業年間を終わらせることはできなかったと思う。
何もかもを斬り捨て、破壊しつくしたセン華だけが成し得た。
だから旺季はセン華を追い続けたし、セン華が死ぬと「導火線」が無くなってしまたわけで。
この二人は本編ではドライな関係性で描かれていたような気がしたんですが、実はもの凄く濃かった。
旺季からすれば「父兄や家臣を悉く滅ぼした男」で、だけど「宝箱」の一部でもあるほど大事な(?)存在だったんですね。

作者さんは「彩雲国」はもう書かない、って言ったみたいなのですが、個人的には、

先王時代の話シリーズで出して欲しい…

たぶん殺伐とし過ぎてビーンズでは無理でしょうが、出してくれるならハードカバーでも買うのに…

ていうか「季(すえ)」がそのまんま末っ子だから、ていう話に、『いいのか、親父っ!』てなったのは私だけか。じゃあ長兄は旺伯ですね。
あと「昔からセン華を見ているから(美形は見慣れている)」て台詞にアナタどんだけ好きなんや…て思ってしまいました。





なんか思った以上にまとまりがない……
また今度日記で書き直すことにします。

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