牡丹の間

□華の姫 第4話
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“退屈で平坦な幸せに身を置いて
覚醒していく行き場のない孤独に 怯える”



『あなたが、薔薇姫?』
一斉に薔薇が咲き誇る中に、その女性はいた。

雷光のように鮮やかな眼差しを受けたとき、自分の止まっていた時が動き出したのを感じた。

しばらくこちらを凝視していた彼女はやがて可笑しそうに笑った。

『そなたが、璃桜の言う“永の眠りの姫”か』
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