05/29の日記

00:18
跡岳:言い付け、その真相
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昨日は新しいクラシックCDに聞き入ったせいかつい夜更かしをしてしまった。
お陰で今日はとてつもなく眠いぜ。
今は生徒会の会議中だ。
議題が多すぎて正直退屈な空間だった。
それに、早く部活に出てあいつらの面倒を見なきゃならねえ。
トロトロ進めるこの空間にも飽きてきたところだ。

「会長、どうですか?」
「ああ、いいんじゃねーのか」
「ではこれで!」

正直聞いていなかったが。
悪いな、後で樺地と確認するぜ。
満場一致ということで…とそこで会議は終わる。
全く、どいつもこいつも俺様がいねえと成り立たねえときた。

長い間座っていたせいか立つのが億劫だ。
おい樺地、ウス、の掛け合いで俺様を立たせる樺地。
よくやった、流石だ。
これでようやく部活に専念出来ると思った矢先、会長室を出ると見知った顔がいた。

「跡部!!!」
「…ああん?」

真っ赤な髪をぐしゃぐしゃにした岳人がそこにいた。
一体いつから居やがった。
俺様の名前を叫ぶと突進してくる。
かわす気にもなれねえ…が、どうも様子がおかしい。

「何だ?」
「侑士と日吉、あいつらどうにかしろよ!」
「何の話だ」

くだらねえ。

「またそんなことか」
「あのな、なんだよその顔。跡部まで馬鹿にしやがってクソクソ!」
「だったらダブルス辞めるか?」
「なんでだよ、嫌に決まってんだろ」

基本的にこいつは白黒はっきりしてやがる。
ケンカをしたか知らねえがどうせ内輪揉め程度だ。
忍足は忍足なりにこいつを活かせているし、日吉は日吉でダブルスをすることによってサポート力が上がってきた。
おおよそ、身長云々でからかうことでしかこいつの気を引けないのだろう。
鈍感なこいつにはあいつらの気持ちなんて一生わかんねえだろうが。
それよりも、こんな事で言い付けに来るのはまずおかしい話だ。

「はっ、てめえがそんなこと気にする奴かよ」
「うるせえな、身長のことはしてるんだよ!」
「で?わざわざ俺様が終わる頃を見計らって走ってきたわけか」
「!」
「本当の理由を言ってみろ」

たかが馬鹿にされただけで部長である俺様に言い付けに来る程、こいつはヤワじゃねえ。
むしろ歯向かっていく勢いだ。
だとしたら考えられるのは一つ。


「跡部、お前わかってるくせによー」

口を尖らせての呟きを流すと気を抜いた隙を付いて飛び付いてきやがった。
相変わらずこいつは身軽だぜ。
悪戯をけしかけたガキみたいな表情を浮かべ、岳人は笑う。






「跡部居ないとつまんねぇんだよ、だから迎えに来た!」

「上出来だ」








さぁ、部活に戻ったらダブルスでも見てやろう。







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何かある度に「おい跡部!聞いてくれよ!」
って言い付けたりするガックン。
そういう一面、あると思います(笑)
妄想酷くて申し訳ない。。。



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