番外編
□ホワイトクリスマス
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『じゃあ次はあっちに行ってみよう!!』
喫茶店でゆっくりした後、二人はクリスマスで賑わう街中へと躍り出てくる
ケーキですっかりはしゃぎ出した雅は手塚の腕を引き、色々なお店を見て回る
『見て見て!これ可愛いと思わない!?ふわふわv』
手「好きだな、本当」
『可愛いものは何でも大好きよ』
手塚もまた、そんなはしゃぐ雅を見て満足だった
彼女の笑顔ほど良いものはない
手塚にとって、一番大切なのは彼女の笑顔である
『国光は何処か行きたい場所はある?さっきから私ばっかりでしょ?』
手「いや、俺はない。お前と一緒に居られるなら何処でもいいさ」
『もう!///』
さらりと言う手塚に顔を赤くさせる雅
だがそれは雅も同じ
手塚と一緒なら何処でもいいと思っている
『じゃあ今度はゲームセンターにでも行ってみる?』
手「わかった」
雅に手を引かれるままお店へと向かう
中を歩き回ると、不意に雅の足が止まる
『あれ可愛い!まるでカルピンみたい!』
雅が見つけたのは飼い猫であるカルピンに似たぬいぐるみ
5回ほどチャレンジするも中々取れない
『ああんもう!もう少しなのに〜〜!』
手「俺がやろう。あれでいいんだな?」
『う、うん…』
手塚と場所を変わり、手塚がコインを入れる
そして彼が動かすアームは確実にぬいぐるみを捉え、そして穴へと入れた
『すごいすごい!!一回で取っちゃった!!』
手塚は屈んでそのぬいぐるみを取り出すと、はい、と雅に差し出す
手「欲しかったんだろ?俺が持っていても仕方ないからな」
『国光…ありがとう!!一生大事にするね!!』
手「大袈裟だろう(苦笑」
『いいの!!国光が取ってくれたんだもの!!』
雅は嬉しそうに笑って受け取り、ギュウっとぬいぐるみを抱き締める
幸せそうに笑ってそれを抱き締める彼女を見て自然と頬が緩む手塚
手「さ、次はどこへ行く?」
『え〜っと――…』
片手でぬいぐるみを抱き、もう片手は手塚の腕へ絡める
そうして二人は次の場所へと向かった