番外編

□みんなで勉強会!
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桃「雅先輩っ!」

『桃ちゃん…館内は静かにね』

桃「あ」



テーブルで本を読んでいた雅
隣には国語をやっているリョーマの姿



桃「部長たちは?」

『まだみんな来てないから本を探しに行ってるよ』

桃「そうなんスか」

『好きな場所に座って。それで桃ちゃんはどの教科を?』

桃「数学以外の4教科っス!」

『…………』



ニコニコして準備をする桃に対し、唖然とする雅
まさか4教科だとは……




『厳しくいくからね』

桃「うぃっス!」

『リョーマ、分からない所はある?』

リョ「今のところは…」

『ん』



雅は嬉しそうに桃の横につく



『桃ちゃんの場合は英語と社会を優先だね。』

桃「うぐっ」

『取り敢えず、簡単な社会から行こうか』




教材を広げる桃に優しく教える雅
やがて本を探しに行っていた二人も戻り、みんなも集まって来た
教える側はそれぞれ得意教科を教えていく
雅は英語が特になので、菊丸、桃、1年トリオに教えていく




『で、ここが過去形だから…』

桃「なるほど!」

『分かった?じゃあ次はこの文ね。ここは複数形と現在進行形に注意してね』



桃や1年トリオを順番に見ていた頃、菊丸が思い出したように声を上げた



菊「あぁ!」

不「どうかしたの?」

菊「そうだよ!これがあったじゃんか!」



菊丸は鞄を漁り、中からノートを取り出す
表紙には綺麗な文字で「2−1 越前雅」と書かれている



桃「雅先輩の」

「「「ノート?」」」

『あぁ、それ』

菊「そう!二年のときに雅っちがくれた英語のノート!これがわかりやすいんだにゃ」



菊丸は中を開き、嬉しそうに笑う
みんなが興味津々でノートを見る



不「綺麗な字だね」

『そ、そう?恥ずかしいからあんま見ないでくれると…』

堀「すっげぇ…」

桃「おぉ!マジでわかりやすいっスね!」



今が二年である桃は目をキラキラさせて言う



『じゃ、じゃあそのノートを見ながら英二と桃ちゃんはやってみる?
 1年生のみんなは私が教えるから。』

菊「にゃ!」

桃「はいッス!」




菊丸と桃は隣同士に移動し、お互いに必死になってノートを見ながら問題を解いていく
そんな様子に雅は苦笑する




不「ねぇ雅」

『ん?』

不「理科のノートってある?」

『うん持ってるけど?』

不「少しだけでいいから貸してくれる?雅のノートわかりやすいから」

『いいよ、はい』

不「ありがとう」




不二に理科用ノートを渡し、1年の指導に戻る
雅が見てるのは殆ど1年生だ




リョ「姉貴、ここ」

『ん?あぁ、それはね』




雅たちの丁寧な教えと、雅のノートで勉強ははかどっていく





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