番外編

□冬の大パーティー
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『リョーマ!起きて!!』

リ「ん……」



凍えるような寒さが身を襲う朝
ではなく、少しは温かくなる昼
リョーマは布団に潜って丸まり、起きようとしない



『起きてーーーいつまで寝てるのー?』

リ「……すぅ……」

『起きてってばーーー!!!冬休みだからっていつまで寝てるのよーーーーー!!!』




起こすのに苦戦しているとカルピンがリョーマの上に乗る
一瞬きょとんとする雅
そして次の瞬間



「ニャーーっ!!!」




リョーマの耳元で思いっ切り鳴いた
どうやらカルピンも遊べなくて我慢の限界だったらしい




リ「うわっ!!!」



飛び起きるリョーマ
雅は自分の声ではなく、カルピンの鳴き声だったら起きるのか…とシュンとしていた




『いつまで寝てるの?もうお昼だよ』

リ「昼っ!?」

『冬休みだからってだらだらし過ぎ!』

リ「…寒っ」




言ってる傍から布団を被ろうとしているリョーマ
それを雅が引き離す




『リビングにいらっしゃい。そうすればヒーターもあるから温かいよ。早く起きる!』

リ「………うぃ〜」

『カルピン、おいで』

「にゃ♪」




雅が腕を広げて名を呼べば、カルピンは嬉しそうに返事をして腕の中へ飛び込む
雅も嬉しそうに微笑み、カルピンを抱いたままリョーマの部屋を後にした




リ「………ねむっ」




眠そうなリョーマは何とかベッドから抜け出し、寝巻きから私服に着替える
確かにこれはリビングで温まった方がよっぽどいいかもしれない
リョーマはさっさと着替えてリビンぐへ降りる




『あ、やっと来たー!』




と、リビングへの戸を開けて固まるリョーマ
そこには…





「「「「誕生日おめでとう!!!」」」」




クラッカーが鳴り響く
目を丸くするリョーマ
そこにはレギュラーの皆と飾り付けを施されたリビング





リ「…何コレ……?いつ準備したの…?」

『朝からよ。だってリョーマ、寝てて全然起きないんだもの』

桃「ってことで、急遽変更したんだよな!」

菊「そうそう!」

不「雅から越前が誕生日だって聞いてね」

大「それでパーティーを開こうって思ったんだよ」

『で、ついでにクリスマスのパーティーもね!!』





確かにクリスマスとも書いてある
そこでリョーマは思い出す
今日の日付は24、自分の誕生日及びクリスマス・イブだ

そう言えば今年のクリスマスはみんなでパーティーをやると菊丸から聞かされたいた
日時まで教えてくれなかったが…





『リョーマ、HappyBirthday!』





雅から差し出された一つの箱
リョーマは首を傾げながらそれを受け取る




『誕生日プレゼントよ』




ニッコリと笑う雅
箱を開けて中を確かめるとそこには――




リ「マフラー…?」




青と白のマフラーがあった




 
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