番外編

□英国式庭球城決戦!!
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――イギリス・ロンドン



一機の飛行機がロンドンの空港に着陸する
飛行機に乗っていたメンバーは空港を出てバスに乗り込む
そのままバスはとある場所に向かう為出発した



桃「わぁ!おー!!」



流れる景色を眺めながらメンバーの一人、桃城武は感激の声を洩らす



『綺麗……』



そう嬉しそうに呟くのは越前雅
部長の手塚の隣に座り、バスの窓から流れるロンドンの風景を眺める


暫く走ったバスはある会場で止まる
皆はバスから降りて会場の中へと入っていく





大「ここが――ウィンブルドンのセンターコート」

手「いくつもの伝説を生み出して来たテニスの聖地だ」

河「身が引き締まる思いだね」

菊「俺達もいつかここで試合したいねぇ!!」

乾「ここは全英の決勝でしか使われない。我々にはここに来る前に超えねばならない壁(ハードル)がある」

手「明後日からここで行われるのは公式では無いとはいえ、世界のJr選手の強豪を集めて開かれる大会だ」





その後、青学テニス部の面々は裏に周り、中を歩く




竜「その大会の日本代表の一校にお前たちは選ばれたんだよ。」

桃「腕が鳴るなぁ!!腕が鳴るぜぃ!!」

海「日本の恥だけは晒すなよ」

桃「なんだとぉ!!」

『2人とも…』



「気合だけはいっちょ前だな」





不意に聞きなれた声が響く
目線を向ければそこには氷帝のメンバーが勢揃いしていた
声を挙げたのは勿論、部長である跡部景吾





海「氷帝…」

リ「アンタ達も来てたんだ」

跡「フン」

忍「小学校の時、留学してたんやろ?ウィンブルドンも懐かしんちゃうか?」

跡「フン 生憎、今見えるのは大会で世界の王(キング)になった俺様の姿だけだな。」

忍「(苦笑)」


「わぁぁーーーーーいっ!!コシマエーーーっ!!」




刹那、後ろの方から喜びに満ちた声が響く
そしてその声の持ち主はリョーマに飛び付く
リョーマを「コシマエ」と呼ぶのは遠山金太郎ただ一人




遠「会いたかったでぇコシマエ!!ウィンブルドンで試合出来るなんて夢みたいやなぁ!!ホンマ嬉しいわぁ!!」



すっかり金ちゃんのペースに乗せられたリョーマ
はしゃぐ金ちゃんを見てリョーマはキョトンとしてる




蔵「こらこらはしゃぎすぎや。」




金ちゃんが走ってきた方を見ればそこには四天宝寺の面々




菊「おお!四天宝寺だにゃ!!」


「たるんどるっ!!」




そして怒声が響く
そちらへ視線を向ければ客席へと向かう階段の所には立海の面々



真「日本代表として来ているのだ。もっと闘士を燃やさんかぁ!!」

桃「立海!」

切「お前ら、日本の足、引っ張るんじゃねぇーぞ」

海「なんだとぉ!!」

柳「無様な戦いをするようなら、先に我ら立海が潰す」

忍「元々こっちも別にお前らとチームを組んだ訳やあらへん」

宍「大会で当たれば全力で倒す!」

柳「それはこちらも望む所です」





雅は苦笑しつつ、皆を見つめる
するとその仲に見慣れた姿があることに気付く




斎「雅ーーーっ!」

『レイラ!!?』




レイラはいつものように雅に抱き着く
抱き着く、というよりは抱き締めるの方が合っているだろう
レイラは嬉しそうに頬ずりをしながら雅を確かめる




斎「流石私の雅!」

『ちょっ…』

幸「クス レイラは相変わらず雅のことが好きなんだね」

斎「甘いわ精市!!好きなんじゃなくて愛してるのよ!!」

『え〜〜〜!?』





遠「なんか緊張感あるわぁ」

白「人事やないで金ちゃん。」

謙「ああ、侑士の言う通りや。俺達はチームやない、大会で当たる敵同士や。
  ま、レイラちゃんのおかげでその緊張感も半減やけどな」

金「ぞくぞくするわぁ!なぁコシマエ!!」

リ「俺は絶対勝つけどね!」










 
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