犠牲の花

□◇保護◇
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…と、言う訳で…私ユタはエブラーナの民に流しに流されて記憶喪失と言う事でお城に滞在する事になりました…(ガクブル)王妃様が娘が出来たみたいだと大喜びで空き部屋下さいました…ヒィ…恐れ多いです…そして空き部屋がでかいおかしい!私起きてから数時間も経ってないのにすごい疲労感。…あっ 傷はあの白魔道士さんのお陰で完治しております。ありがたや…




「はぁー…ベッドふかふか…無駄にでけぇ。」




小さいのでいいよと思いながらも意味もなくベッドにダイブして溜息を吐くと、ノックが聞こえたから返事をしようとしたらそれより先にエッジがずかずか入って来ました。お前ほんとに王子かよ。




「どうだ、あの部屋。ガキにゃ勿体ねぇくらいのいい部屋だろ?」




ムカつきますね此奴もう…エッジの用事は城の案内だそうで、城内を歩きながらの会話で御座います。




「ええ、ほんと私には広すぎるくらいですよバカ様。」




起きてすぐも思ったけど誰がガキだ!誰が!!と、そんな事思ってたらサラリとエッジの事をバカ様と口に出してしまった。バッチリ聞こえたようでちょっと睨まれましたね。




「お前今バカっつったろ」

「えー…言ってないよ空耳だよ若様ー」

「ったく…白々しいガキだぜ。」




そう言う言い方ないでしょこのやろう。許さん。




「ちょっとエッジさんさ。さっきから私の事ガキガキって言ってるけど、私そんな子供じゃないからね?」

「はぁ?どっからどう見たってガキだろ?」

「違います成人です。」

「あーはいはい、背伸びしたってガキはガキだぜ!お嬢ちゃんよ!」

「違うってんでしょーが!!ああーもう!じゃああんたはいくつなのよ!」

「俺は26だ!立派な大人様よ!」

「ははーん!残念でしたー!私貴方と2つしか違わないー!私がガキならあんたもガキですー!」




べ!と舌出してエッジを馬鹿にしてやったらちょっと思考停止してるざまみろ!……ひぎぃ!大声出したからみんな見てんじゃねえか!羞恥!!




「っはあぁあ!!?お前が24だぁ!?どう見たって15・6だろ!!」

「24ですー!残念でしたー!」




…言い争いしてたらエッジが拗ねて「冗談じゃないぜ!」ってどっか行った。冗談じゃないのはこっちの台詞だ!おいお前城の案内はどうした!せめて部屋に返せバカ!分かんねぇよ!!




「ったく、まじかよ…」




…ともかく、暫くはエブラーナにお世話になります。

あの後、城内フラフラしてたらじいやに発見され無事部屋に戻れました。じいや曰く、「歳の近い娘さんに気兼ねなく話して貰える事も中々ありませんでなあ…照れておるだけでしょうて。」…めんどくせぇ奴だな。あれか?あれでも一応王子だからみんなそれ相応の礼儀だったり媚びる奴だったりっての多かったんかな…心配すんな。私はあんたが王子だなんて思っちゃいねぇ。ただのバカ様だわ。…次の日に本人の前で言ったらクナイ持って表出ろって言われた。やだなーもーこれだから血の気の多い人はー




「嫌いじゃないぜ(イケボ」

「!?」




ちょっと言ってみたら彼硬直しました。目の前で手をヒラヒラさせると真っ赤になって逃げました。案外シャイだな。これは楽しい。エッジくーん、遊びましょー(笑)






次→◇始動◇
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エッジは遊ぶもの


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