A M O U R -アムール-

□きみのとくせいなーに
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「…薫ちゃん?」


「んー?」


「…何、してるの?;」





…私は只今、ヒョウタ君に前線に立って貰い、後方にぴたーんとくっ付いている。


つまり、ヒョウタ君の服ガッシ掴んでます。


あ。ちなみに翌朝ですよー!


昨日のうちに行く訳ないぢゃん☆


ヒョウタ君の都合もあるからね。





「いやぁ…何か、物凄い視線を感じるから…いつ噛み付かれるかと…」


「……噛み付かれる?」


「…ビッパの前歯とかトラウマものだよ。脹ら脛とか、マジ裂けるかと思った。」


「…そ、それは痛い…;」





痛い何てもんじゃないんだよ〜?


マジぱねぇ。





「何の拷問かと思った。」





あの前歯はもう喰らいたくないもんだよ…





「ビッパは勘弁して。」


「…要は、怖いんだね?薫ちゃん。」


「だぁーってあの子達、いつ出て来るかも分かんないし、出て来たらひたすら追い掛けて来るし………要するに…………うん。そうだね。」





でも、そんな哀れみの目で見んで下さい。


え?


そんな目してないって?


僕にはそう見えたんだYO!





「じゃあ、僕が付いて来て良かったんじゃないか!」


「あははっ そうだねぇ〜!ヒョウタ君が居なかったら今頃全力疾走してた所だよ!」





ヒョウタ君はトレーナーレベル高いし、ズガイドス君達も強いからね!


野生のポケモンもそんな簡単には現れない!





「笑い事じゃないよ、薫ちゃん!」


「えぅ…?;」


「走って行ったら君はまた迷子になるじゃないか!」


「そうだけど止まったら総攻撃モロ受けだよ!それに今はヒョウタ君居るからあの子達もそう簡単には出て来ないから!」





そう言って、ヒョウタ君の目の前に行って顔を覗き込む。





「っ…な、何…?」


「んべっつにぃ?なーんでもないよーぉ?」





くるーんと回ってヒョウタ君より前を歩き始めると…





────ガサッ







「ん?」


「?どうしたの?」


「いや、今この辺で何か動い 『覚悟しろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』 ビパァアアァァアァァーーーーーーッ!!!?!??」


『な、なに!なんですか!?;;』





この叫び声で、今まで私の左腕で眠っていたオルローレが飛び起きた。ビッパはズガイドス君の“かえんほうしゃ”により退散。





「び、びびびびビックリしたぁぁぁぁ……!;;」


「だ、大丈夫かい?!」


「な、何とか…!」


『迂闊に動き回るんじゃねぇ!大人しくしてろ!』


「あ。あの子何か落としてった。」


『てめぇは話聞きやがれっ!!』





ごめーんね!


だって気になったんだもん。


ま、予想は付くけどね!






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