A M O U R -アムール-
□儚い君に旋律を
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── PC ──
「ジョーイさん、ペラップは、大丈夫ですか…?」
そっと、ジョーイさんに尋ねる。
「ええ。大丈夫よ。疲れているだけみたいだから。」
「そうですか…」
それを聞いて、すごく安心した。
「それよりも貴女よ!どうして無茶ばかりするの!」
「はは…ホントに;」
「もう!自覚があるなら少しは自重なさい!」
何処へ行っても、ジョーイさんには怒られるんですね。私(しろめ
「やりたい事をすると、どうしてもこうなっちゃうんです。」
「…ポケモンへの愛は認めてあげるわ。だけど、自分を大切にして。」
「…分かってます。でも、体を張らなくちゃ守れないものだってあるんです。」
「それは…そうだけど…」
「僕は…見ているだけなんて…もう嫌なんです。僕は僕のやり方で守りたい物を守ります。例え誰に何を言われても、これは、絶対に曲げません。」
真っ直ぐにジョーイさんを見詰めると、ジョーイさんは何処か諦めた様子を見せた。
「分かりました。私はもう何も言いません。」
「ジョーイさん…!」
「でも!その怪我が治るまでは此処に居て貰いますからね!」
「あ、あぁ…やっぱりですか…;」
「当然です!」
「…まあ、あの子の事もありますしね。」
そう言って、私は軽く笑った。
「ジョーイさん。ペラップは今起きていますか?」
「いいえ。疲れて眠っているわ。」
「そうですか………付いていてあげても、いいですか?」
「ええ。大丈夫よ。」
「ありがとうございます。」
軽くお辞儀をして、ペラップの居る診療所へと入って行った。
「(…良く、眠ってる。)」
そのペラップの寝顔を見たら、とても安心した。
この子は、今までどれ程苦しかったんだろう?
辛かったのだろう…
…それを考えると、胸が潰れそう。
「この子がして欲しい事は…なんだろう…………」
この子の望む事は…
何だろう?