A M O U R -アムール-

□もろい
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「…………ねぇ。」


「…なぁに?」


「…僕達さ?オルローレ捜してるんだよね?」


「うん。」


「何でこうなったの?!」





はーい。


皆様、お約束で御座いますです。


私とティエトルは今、猛ダッシュでポケモンちゃんの群れから逃げて居ります!!





「彼奴ら何で追って来る訳!?」


「君と同じだよ!」


「はぁ?!」


「だから、君と同じ!」


「何だよ、めんどくさい! 僕ボールに戻るからね。」


「えぇ!!?」


『じゃ、あと頑張って。』


「えぇぇえぇーーーーーっ!!? は、薄情者ぉ〜〜〜〜〜っ!!;;」





あぁあ…


まだそんなに走ってないでしょう…


戻るの早いよ。


しかもボール入りたくないとか言ってたのに入るとか都合のいいよなぁ…


…やっべ、足付いて来てねぇ(笑)


あら、やだ転ぶwww


ちなみに、今回の群れは、コリンク君です。


あら、いやだ速いじゃない。


しかも電気とか。


感電死しちゃうじゃないのよ。


ティエトルはバトルする気は全くないし!


ってかそれ以前に言う事利いてくんないし!!


あはははははははh!!!(泣)






《走りながら笑うとか気持ち悪いから。黙って走りなよ。》


「君はマジで高みの見物する子だね!!こちとら必死で走ってんだよぉおおおおおっとぅわぁああ!!!!!?」


《あ。こけた。ダッサ。》


「ティエトル君!私そろそろ怒っていいかなぁ!?」





まあ、そんな事言ってる場合でもないんだけどね!!!





『おい、お前!止まれ!!』


「止まれと言われて止まれません!私もこんな所でくたばれないんで!!」


『うるさい!お前何かがこの辺に出て来てから森が騒がしいんだ!』


『森が眠らない!風も空も落ち着かない!』


『この辺のポケモン達もみんな気味悪がってる!』


『お前は森の疫病神だ!』


「そんな事言われても知らないよ!偶然かも知んないじゃん!!」





何、この子達!ボロクソ言ってくんだけど!?





『違う!お前の所為だ!!』


「あー、もう!本っ当にキツイ事言ってくれるね、君達!」


『お前みたいな中途半端な奴、みんな嫌いだ!!』


「嫌いなのは結構!でも決め付けないでよ!!」


『お前意外考えられない!』


『お前が居なくなればみんな元に戻るんだ!!』


「っもう…!」





ホントに何だよ、この子達!


森が騒がしいとか、風も空も落ち着かないとか…!


そんな急に言われても知らないよ!


その原因がもし本当に私だとしても、私は知らないし急に言われても『あぁ、そうか。』何て納得出来るか!!


普通に考えて無理だろうよ!


何でこんなに尽く嫌われなきゃなんないんだよ!


っ何で…


あたしはお前らと同じポケモンの血が入ってるってのに、何で攻撃されなきゃなんないの。


知らないとは言えさ、理不尽じゃない?


あたしがアンタ達に何をした?


愛護の何が悪いってんだよ。


自分でもちゃんと理解してる訳でもないけど…


私は今のポケモン達に混血児って理解されてない。


今のポケモン達にとって……


私は、ただの異端児…?


…て、事は……っ…





「────ッあああああーーーーーーーーー!!!!! あンなんだよ!畜生がぁああああああああーーーーーーーーーーーッツ!!!!!」


《!?》


『ひっ…!』


『にっ にげ、にげろ!!』


『ぅわあぁあっ!!!』





大声で叫んだ途端に、コリンク達は一斉に来た道を戻り、逃げて行った。





「っはぁ………んだよ…何……」






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