A M O U R -アムール-

□特別な石ってなんですか
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「………じゃあ…PCから迷子になって、炭鉱に着いたら落とし穴に嵌って此処に居る……で、良いの?」


「いえーす。」





やっとヒョウタ君に説明し終わって、只今出口に向かって歩いている真っ最中です。


…あ。此処、地下らしいです。


めっちゃ落ちてた。


尻に痣できてなきゃいいな。





「それにしても…薫ちゃん、よく落ちるね。」


「でしょー。自分でも思ってた所だよ。」


「あと…薫ちゃんいつもと違うよね?本当にどうしたの…?」


「あっははは☆何でもない、何でもない!ただの多重人格だから☆


「多重!?二重じゃなくて?!」


「ワァオ♪ヒョウタ君ナイスツッコミ☆」





あは☆


ヒョウタ君って基本ボケの気がしてたけどツッコミもアリだな♪





「…ま、それもあるケドね。」


「あ…違うの…?;」


あんま違わない☆
僕、けっこう演技派でねー?テンションによっては性格変えるよー。…ってか変わる。」


「え、自然に?」


「うん。めっちゃ自然☆…あ。ワザと変える時は変装か、コス 「あ!危ない!!」 へ?」










──── ゴンッ ゴッツ










…ヒョウタ君が声を上げた時にはもう、私の頭上には再び石。



しかも複数。


超いってぇ!!



その音に、後ろに居たズガイドス君とオルローレが駆け寄って来た。


…正確にはズガイドス君だけどね。


オルローレはズガイドス君の頭にしがみ付いてる。





「ッ……………ったぁ……………!!(涙目)」


『お、おい!…生きてるか?;』


『ははうえっ!だいじょうぶですかっ?!』


「う゛ぅ〜〜〜…………っ………」


「だ、大丈夫かい?薫ちゃん;」


「ぃ…たぃ…っ…!」


「そっか…薫ちゃん、落ちて来たから探検セットとか持ってないんだよね…」


「持ち物、ウエストポーチとオルローレのみですがなにか……っ…」





超必要最低限の物しか入ってないよ。


財布とハンカチ、ちり紙。


筆記用具とクロッキー帳。


そして眼鏡と飴と、パルキア君に貰った傷薬。


…え、飴は要らないって?


何を言う!飴は大事!!





「あ゛〜…!やっぱり嫌われてる!」


「な、何に?!」


「此処に!」





もう早く出たい。


此処から出せ!


だぜーーー!!





「あ!ちょっと、待って!薫ちゃん!!そっちには………!!」


『ははうえ、とまってくださいっ!!』


『其処にはトラップが───………!!』







    ズ ボ ッ














「なにゃあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(瀧涙)」














………また落ちた。













「薫ちゃん!無事?!」




 「ふけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」




『…これはまた、立派な大穴トラップだな………』




 「出られねぇぇぇぇぇ!!!(涙)」




『ははうえっ ははうえー!』




 「厄日以外の何者でもねぇぇぇぇぇ!!!」






しかも腰打った!


1日に2度も落ちるとかマジあり得ない!!


電●の●太郎じゃないんだから!!!


肉体・精神と共にダメージ酷いよ!!






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