薄桜鬼 短編
□淡雪
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部屋に入り温かいお茶を飲んでもらっているうちに、ご飯を温めなおす。
再びそれらがテーブル上に並んだ頃には、一君もスーツを脱ぎ置きっ放しにしてあるルームウエアーに着替えていた。
食事が終わり、リビングにワインとおつまみそしてクリスマスケーキを運び、ソファーでくつろいでいる一君の隣に座る。
『一君、これクリスマスプレゼント。』
中身はカシミアのマフラー。
白い色に惹かれた、一君なら凄く似合いそうで・・・。
中を見て真っ白なマフラーに少し驚いたようだったけど、ふわっと柔らかい笑みを浮かべて早速巻いてみてくれた。
「あぁ、肌触りもいい。ありがとう、大切に使わせてもらう。」
すっとマフラーを頬にあて、笑みを深める一君に笑みを返す。
きちんとたたんで箱にしまう姿に、あぁ・・・好きだなぁって思っちゃった。
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