DevilMayCry
□Mission01
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赤い少年は、誰もいない古い館へときていた。
人の気配はせず、草はボーボーと生えている。
銀色の髪に、アイスブルーの瞳。
赤いレザーコートを着た少年の名前はダンテ。
彼は、この物語に大きく関わることになる。
「ちっ、あの野郎騙しやがったな」
ダンテは軽く舌打ちをして、草をグリグリと踏みつけた。
彼は、悪魔退治の依頼を受けてここまでやって来たのだった。
しかし悪魔の気配は全く無く、ただの廃館が目の前にあるだけ。
「かえっかなー……。でもなぁ、金無いし」
しばらく考えたダンテは、廃館へ入ることを決意し、足を踏み入れた。
ギィ
廃館の中は、
想像よりは綺麗なものだった。
しかし、人が手入れをした跡は、1つもない。
「……?」
ダンテはウロチョロと徘徊をしていると、あることに気付いた。
「誰かが、はいった?」
妙に、綺麗なドアノブ。
まるで、誰かが開けたかのように、埃が積もっては居なかったのだ。
よくみれば、他にも2、3ヶ所綺麗なドアノブがある。
ダンテは、手っ取り早く近くにあったドアノブに手を伸ばし、回したのだった。
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