DevilMayCry4

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幾つもの銃声と
鉄と鉄の音が響き合う。


イヴは、
対して気にすることもなく廊下を歩いていた。



「イヴ!」




『クレド』



自分の部下をつれ
歩いてくるクレド。



「侵入者だ!!お前は市民を避難させろ!」



『了解』



イヴは自室へと急いだ。そしてナイフ、小刀と言おうか、それを持って外へ走った。


混乱で逃げ惑う人々。
ぶつかり合い、誰かが怪我をする


『あせらないで!大丈夫だから!』



なんとか皆が避難したとき、上から赤い物が落ちてきた。



『!?』



「おっと、俺の追手か?」



『は?』



ダンテは一瞬身構えたがイヴの反応を見て、追手では無いことを判断し、構えをといた。



「違うみたいだな」



イヴはジッとダンテを見つめていた。
正式には睨んでると言った方がいいだろうか。
どちらにしろ、好意の眼差しではなかった。



「お嬢さん、名前は?」



イヴは答えようとはしなかった。



『不審者に名前を教えるほど愚かじゃない。自分で調べたらどうですか?っていうか俺は男だ』



冷めた口調でイヴは答えた。
ニコニコと笑いながら、しかし決して目は笑っていなかった。瞳の奥は、まるで凍りついたように、冷たい。
ダンテは両手でやれやれと手を上げた。



「素直じゃねぇな。まあいい。それじゃあなKitty(仔猫ちゃん)」



ウィンクを1つ落とし、
ダンテはそそくさとその場を去っていった。



『……仔猫とか、寒い。ていうか男……』





イヴはそう呟き、
中へと戻っていった。






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