ネタ倉庫
□ボス、携帯にハマる
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「ゔお゙ぉい、ベル。」
「ん?」
「最近、ボスさんがやけに携帯をいじると思わねーかぁ?」
「あー。そう言われてみればそうかも。さっきも携帯片手に歩いてたし…前はデスクの上に置きっぱなしだったのにさ。」
「ああ。任務報告書に埋もれてるか、デスク上に投げ出されたボスの足の下敷きになってるかのどちらかだったよなぁ。」
「うししっ。女でもできたんじゃね?」
「あのボスさんが携帯で女とこまめに連絡をとるキャラだと思うかぁ?」
「…思わねー。つーか、スクアーロ、そんなに気になるんなら直接ボスに聞けばいーじゃん。」
「ああ。そうするぜぇ。」
ベルに促されたオレは、ボスの執務室を訪れた。
無駄に重い扉を勢い良く押し開き、部屋に足を踏み入れる。
すると、やはりボスは携帯をピコピコと弄りながら、オレに視線だけを向けて寄越した。
「ゔお゙ぉい、ボスさんよぉ。ちょっと聞きてぇ事が…」
「スクアーロ。貴様、明日からの長期任務は日本だったな。」
そうオレの台詞を遮り、ボスは手に持っていた携帯の画面をオレに向けた。
そこにはたった一文“酢苦 嗚呼侶”と書かれていた。