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□ボス、携帯にハマる
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「スクアーロ。」
「なんだぁ?」
「貴様には今回の任務を降りてもらう。レヴィ、このカス鮫の代わりに明日から日本へ飛べ。」
「はっ!」
チッ。
レヴィの奴、勝ち誇った顔でこっちを見やがって…。
ボスが目の前にいなかったら、とっくにかっさばいてるぜぇ…!
苛立つオレをよそに、ボスは再び携帯をピコピコ弄っていた。
そして、「レヴィ。日本へ行った時に貴様が使う名前だ。忘れずにメモをとれ。」と、その携帯画面をオレ達の方へ向けた。
「ボス直々に名前を考えていただけるとは…!このレヴィ・ア・タン、ありがたき幸せ!!」
感嘆の声を上げるレヴィを一瞥してから、オレはボスが手に持つ携帯に視線を送った。
携帯画面に書かれていたのはたった一文字。
“痰”
オレがついさっきまでレヴィに抱いていた苛立ちは、この瞬間に跡形も無く消え去った。
そして、隣にいるレヴィの心境を考えると…胸の奥が締めつけられるように痛む思いがした…。
(メモは必要ねぇぞぉ、ボスさん…!)
END
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