ネタ倉庫
□ボス、携帯にハマる
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「…これはなんだぁ?」
「貴様が日本に潜伏している間に使う名前だ。」
「……。」
ゔお゙ぉい。
まさかこれ、“スクアーロ→酢苦 嗚呼侶”って携帯の漢字変換機能使って考えたのかぁ?
どこか暴走族の“ヨロシク→四露死苦”を思い出させるぜぇ。
「ボス…最近携帯ばかり弄ってたのは、まさかコレ考える為じゃ…」
「酢苦が苗字だ。他に質問はあるか?」
いや、誰もそんな事は聞いちゃいねぇ。
「ゔお゙ぉい、だいたい日本へ行っても、オレ達は漢字の名前なんてまったく使う機会ねぇだろーがぁ。
それに、万が一使う機会が巡ってきたとしても、オレはそんな名前使わねぇぞぉ!」
そうオレが文句を零した時だった。
「スクアーロ、貴様…!ボスが貴重な時間を割いて考えた名前にケチをつけるとは!許さんっ!」
鼓膜が痛む程の怒号と共に、レヴィが部屋に入って来た。
「ゔお゙ぉい、うるせぇぞぉ!テメェには関係ねぇだろーが!」
「なんだと!?」
「…黙れ、カスども。」
まさに一触即発のオレとレヴィに割って入ったボスは、短い溜め息をひとつ吐き出した。
そして、オレを睨みつけた。