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□鮫、日射病になる
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マーモンの幻術が解かれると、オレは自室のベッドの上にいた。


「気付いたようだな。」


「ボス!?」


「カスが。日射病なんかで倒れやがって…!水分とらねぇからそうなるんだ。」

そう言ってボスはオレに、氷の入った飲み物を差し出した。


「!?」

ありえねぇ…!

あのいつも威張りくさって、他人の事なんかこれっぽっちも考えねぇボスさんが、オレに飲み物を渡すなんて…レヴィがジャ●ーズのオーディションに受かるぐらいありえねぇ!


「どうした。早く飲め。」


「お…おう。わりぃ…。」

オレは戸惑いながらもボスからグラスを受け取り、その飲み物を口にした。


が。


「……っ!ゲホッ!おま…っ、コレ、酒じゃねーかぁ!!」


「それがどうした。」


「どうしたって…普通こういう場合、水とか茶を渡すもんだろーがぁ!」


「…オレの親切が素直に受け入れられねぇのか?」


「親切!?どっちかっつーと、余計なお世話だぜぇ。」


「このカス鮫が…!相手の好意を踏みにじるような奴は、ヴァリアー失格だ。」


「……。」

…それ言っちまったら、おまえが1番ヴァリアー失格じゃねぇかぁ。
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