自由詩
□ねぇ?
1ページ/2ページ
私は放課後彼女が日誌を書き終わるのを教室で空を見ながらまっていた、すると彼女が
『幸せってなんだろうね』
と聞いてきた。
私は何かと思ったので
「なんで〜?」
と聞いた。しかしそこはいつものように
「なんとなく・・・。」
という返事だった。 彼女はよく唐突に物を聞いてきたりする・・・ま、私はもう慣れてるからどうとも思わないんだけど。
それで私はいつも
「そうだな〜・・・お金とか、生きることとか言う人もいるけど、私は・・・たとえば今この時、だと思うな。」
と自分が思ったこと、考えることを素直に彼女に伝える。すると彼女は決まって
「何で?」
と聞き返してくる。それにも私はいつものように説明する。
「そうだなぁ〜・・・。別に今このときだけってわけじゃなくて、今まで過ごしてきた毎日だとは思うんだけど・・・今この時、ちゃんと生きてて君と一緒に話してられることは私にとって一生と比べてみると地球と蟻ぐらいの差があるんだ。 だから、何にもしなくてもただ一緒にいたり話してる時間は幸せだと思うよ?
もちろん、お金があればうれしいし幸せって思うこともあるけどさっ (笑) 」
「そっか・・・。ありがとう。」
彼女はそういって止まっていた手を動かし始めた。
私は(いつもだけど)素直に言ったことがちょっと恥ずかしくて顔が赤かったけど、本当にそう思ったんだから良いかと思う・・・。
確かに見える幸せもあるけれど、見えない幸せもあって私は良いと思う――−--・・・
アトガキ →