長めの夢 うたプリ(♀主人公)@

□思ったことを伝える術など無いのだろうか
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「…いいよ」

「え?」

私がそう言うとびっくりした表情で音也が首を傾げた



「別に今のところ大きい問題点は無いしテストもまだ時間あるし…」

「でも…」

「今日言ったことを注意したらテストには合格すると思うし、それに…
一回サッカーしに行くぐらいで不合格になるほどの実力じゃないでしょ?」

「………」

ただ思ったことを言ってみたら音也に更に驚いた表情をされた
あれ、変なこと言った?



「ど、どうしたの?」

「いや、奏ってさ、なんかトキヤみたいな完璧主義者っぽくてみっちりやらないと気が済まないと思ってたから…」

「……私、そんなふうに見える?」

実際はすっごくめんどくさがりで適当なんだが


「うん。超真面目っぽいしそれに…」

「それに?」

「それに結構大胆なこと言っちゃうんだなーって」

「…大胆?」

「うん。『サッカー一回行ったぐらいで不合格になるほどの実力じゃないでしょ?』
あれって俺のこと信じてるから言ったんだろ?」

「うん、一応…」

別に音也を過小評価してるわけじゃない。本当に音也なら普通に合格しそうだから言ったまでだけど…


「あ、ごめん、嫌だった?」

「全然!むしろ奏が俺を信じてくれてるってことが嬉しい!」

ニコっと白い歯を見せて音也は笑う、本当笑顔が似合うなこの人




「じゃぁちょっと行ってくる!また後で戻ってくるから!」

「無理しなくてもいいからね」

自分の荷物をまとめた音也は軽い足取りで楽器倉庫から出て行った
本当にサッカーが好きなんだなー。あと体動かすのとか好きそう








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