長めの夢 うたプリ(♀主人公)@

□友とお昼ごはん
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ガラララ


「おはよー七海、渋谷、椎名!」

「おはよう」

「おはようございます」

教室の扉が開いたと思うと一十木君と聖川君と四ノ宮君が教室に入ってきた


「おはよう」

挨拶されたので素直に挨拶すると教室の空気が変わった




「え、椎名さんって音也君たちと仲いいの…?」

「聖川君可哀想ー」

「七海さんたちも断ればいいのにねー」

教室中のクラスメイト、特に女の子たちが非難の声を浴びせてくる



「…ごめん」

「どうしてお前が謝る必要がある」

「そうですよ、私たちは誰がなんて言おうと友達なんですから」

「大体俺たちが誘ったんだし椎名は悪くないって」

私が謝るとすかさずみんながフォローしてくる。本当に優しいなみんな




「椎名さん、髪の毛が跳ねていますよ?」

「え?」

四ノ宮君が自分の頭を指さして「このあたりです」と教えてくれた
…そういえば乾かさずほっておいたからなぁ

「全く…一十木ではあるまいし」

「え、俺!?」

「そういえば音也君昨日寝癖だらけでしたもんね」

「ち、ちちちがうって!あれはおしゃれだって!」

「とかいいながら顔真っ赤だったじゃない」

「でも今日は昨日と髪型違いませんか?」

「な、七海まで…」



あぁ、これが友達っていうのか


お互いに無駄な遠慮なく笑い合って楽しそうに話して

すごく綺麗な音、雑音がなくて素敵だと思える



「も、元はといえば椎名の髪の話だろ!」

「あ、そうだった」

視線が集まる、と思った瞬間


「そりゃ!」

わしゃわしゃわしゃ!

「!!!」

一十木君の両手が私の髪を雑に撫でてきた

「!?!?!?」

あまりのことに言葉が出てこない、何があった

「ちょ、何してんの音也!」

「え、…なんとなく?」

「あぁ、奏ちゃんの髪がぐしゃぐしゃです…」

「へ、平気平気…」

確かに見なくてもわかるくらい髪がぼさぼさになってる

さすがにこれで放置するわけにはいかないので眼鏡を外して手で髪を梳く

「奏ちゃんも目が悪いんですか?」

「まぁ悪いといえば悪いけど眼鏡いらないくらい」

「じゃぁ何でかけてるの?」

「前髪が目に入ったら痛いから、かな?」

「…椎名、櫛くらい使え」








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