長めの夢 バサラ(♂主人公)
□赤い虎と緑の狐
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「凛ー!遊びにき…じゃなかった、お仕事頼みにきたよー!」
ズズーっと二人でのんびりお茶を飲んでいたら勢いよく襖が開けられ猿飛さんが顔を出した
「…猿飛様、ご予約をなさってないように見えますが…」
お茶の途中ということもあって小梅さんの顔が一気に不機嫌になる
「え、これ予約制なの?俺様初めて知ったわー」
そして猿飛さんはわざとらしく驚いた顔をする、嫌がらせに見えるぞ
「それに、お支払は出来るのですか、ツケなんてあの風来坊までにしていただきたいのですが」
小梅さん、小梅さん、この人一応お客様
「大丈夫、大丈夫!ちゃんと持ってきたって、女将ー!」
猿飛さんが大きな声で十兵衛さんを呼ぶ、でも十兵衛さんって今離れにいたよな?
そんなすぐ飛んでくるわけないし…
「如何されましたか猿飛様」
「うぉ!早っ」
思わず叫んだ、いや叫ばないわけがないだろ
ここから離れまでかなり距離があるし、え、なに、この人飛んだの?ワープでもしたの?
「凛にお仕事頼みたいんだけど」
「それでは…これくらいで」
俺がびっくりしているのを横目に十兵衛さんは懐からそろばんを取り出してジャッジャと弾くと猿飛さんに見せた
「うーん、大丈夫、頼むよー」
「わかりました。それでは五十嵐さん、猿飛様に全身指圧を」
「あ、はい」
全身ってことは首、肩、腰、足ぐらい…?あとは腕とか…でいいのか