長めの話 太郎A
□華麗なる一族の修羅場
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「た、太郎ちゃん…」
「お前、その痕…」
「皆まで言うな天使たちよ…お願いだから察して頂戴ませ」
シャツのボタンを一番上まで留め、ネクタイもギュッと一番上まで上げても微妙に見えてしまう逃れぬ証拠
腕もまくれずにいるからおかげで汗びっちょりです。暑いよ普通に!!!
「体とか、大丈夫…?」
「う、ぐ…天使…うぅ、本当はお休みをいただきたかったんだけどさ、今日さ、提出物あるじゃん、休めないじゃん…」
「誰にやられたんだよ、すっげー独占欲というか…嫌がらせみてーっつーか…」
「い、嫌がらせ……はっ!!!そういうことなのか!!!」
「いや、ちげーと思うけど」
「でも、太郎ちゃんの身体のこと考えてないよねその人!僕あんまり好きじゃないよ」
「要…」
「だな。周りのことも考えて欲しいっつーんだよ」
「嵐…」
「太郎ちゃん、嫌なら言わなくていいんだけどね、誰にされたのか教えて?」
「え゛」
「お前はいっつも妥協するっつーか、断るってことができてねーんだろ?だから俺たちがソイツに言いに行く」
「え、あ、ああああのー…」
「!まさか…おい鬼口、お前じゃねーだろうな」
「いや、流石に俺もここまでしねーよ」
「お、おまえたち…!」
天使たちがかっこよく見えるだと…!
「やだ、抱いて!!!」
「つーかお前昨日抱かれたばかりだろ」
「そういう問題じゃないんだよこのお馬鹿さん!!!」
「まぁコイツらの言うことは一理あるがな」
「で、でででもさ…大体不可抗力といいますか」
「その場の空気に流されすぎだ」
「うぅ…」
「このままだとあの息子に週4ぐらいで説教されるぞ」
「そ、そそそそれは嫌…っていうか何で週4なの!?俺そこまで安くレンタルできないぞ!?」
「適当だ適当。つか、マジで桜井先輩に助けてもらわなかったr………」
「でもルイさんの所為でこれg…………あ」
思わず口がポカーンと開いたままの間抜け面の燈夜と目が合う、多分俺も間抜け面してる